• No.2 主 スイカ

    26/09/02 18:47:05

    公的年金への加入についても、「納得できる」と答えた割合は学習者が73.6%と、未学習者の57.5%を16.1ポイント上回った。

    互助について問う「地域の人たちでお互いに協力して支え合う方がよい」との質問では、「そう思う」との回答が学習者は69.9%、未学習者は59.4%だった。

    こうした「学習経験」に伴う回答結果の違いについて、大山専任教授は「社会保障への若者の心理的ハードルを下げ、当事者意識を育むために、実践的教育がいかに重要であるかを明快に示している」と述べた。

    ◆「講義よりゲーム」で学びたい 求められる教育のアップデート

    では、どのような教育が求められているか。学習経験者が受けた授業形式は「教員による講義」(59.5%)が最多だったが、中高生全体が希望する学習形式のトップは「学習ゲームやシミュレーション」(25.8%)で、経験と希望の間にギャップが見られた。

    会見では、大山専任教授らが開発・制作した体験型教材「社会保障ゲーム」も紹介された。架空のキャラクターに起こるさまざまな困難に対し、どの制度が使えるかを考えるゲームで、必要な社会保障をケースごとに実践的に学べるという。

    「社会保障制度について、学校では現在2コマ(約90分)ほどで『概要を教える』程度で終わっている。自分たちが主権者であり、制度の利用者であるということが十分に伝わっていない」と大山専任教授は現在の課題を指摘する。

    その上で、金融教育が「攻めの教育」なら社会保障教育は「守りの教育」だとし、重要性を訴えた。「何かあった時に社会が守ってくれるという安心感があるからこそ、人は挑戦できる。生きていくための知識として社会保障を学ぶべきだ」

    ■榎園哲哉
    1965年鹿児島県鹿児島市生まれ。私立大学を中退後、中央大学法学部通信教育課程を6年かけ卒業。東京タイムズ社、鹿児島新報社東京支社などでの勤務を経てフリーランスの編集記者・ライターとして独立。防衛ホーム新聞社(自衛隊専門紙発行)などで執筆、武道経験を生かし士道をテーマにした著書刊行も進めている。

    https://www.ben54.jp/news/3871

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