あたし
セミの鳴き声が、眩暈のしそうな暑さを助長する。
「飯、まだ?」
クーラーの効いた部屋でスマホを眺める夫が、横柄に言った。
パート先での立ち仕事で、足の裏は棒のよう。それでもエアコンの効かない酷暑のキッチンに立ち、大鍋でうどんを茹でる。夏休みの子供たちと、一切家事をしない夫。三人分の三食をこなすだけで、私の一日は終わってしまう。
「……少しは手伝ってよ」
掠れた声で呟いた言葉は、テレビの音に虚しくかき消された。
誰からも感謝されない汗を拭いながら、私は今日も一人、猛暑のキッチンで冷気と理解を奪われた溜息をつく。
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*コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています
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