• No.23 サルボウガイ

    26/06/07 10:46:17

    つづき

    ◆なぜK-POPだけにこの商法が存在するのか?

    「肉体的な接触を売上(枚数)に直結させる」手法は、日本のAKB48グループなどが確立した「握手会商法(接触ビジネス)」をK-POPが取り入れ、さらに発展させたものです。これが韓国独自の文化として定着した背景には、以下の理由があります。

    ◇「疑似恋愛・感情の販売」のシステム化:
    韓国のアイドル市場では、ファンは音楽だけでなく「アーティストとの親密な関係性」や「疑似恋愛的な価値」に大金を払います。事務所側もアーティストを「完璧な偶像(アイドル)」としてブランディングし、そのアイドルに直接触れられる機会を「究極の報酬」として設定しています。

    ◇労働(感情労働・肉体労働)としての割り切り:
    K-POP事務所において、アーティストの肉体や時間は「会社が莫大な投資をして作り上げた商品(メディア・コモディティ)」として管理されます。そのため、売上やチャート順位を上げるための「業務(感情労働)」として、ハグ会やサイン会がスケジュールに組み込まれます。

    ◆なぜ欧米のトップスターはこれをやらないのか?

    欧米のエンターテインメント業界では、以下のリスクや文化的背景から、K-POP型の手法は拒絶される傾向にあります。

    ◇アーティストの「人権」と「対等性」の重視:
    欧米では、アーティストは「音楽を売るクリエイター」であり、ファンとは対等な関係であるべきという意識が強くあります。自らの体を「切り売り」してCDを買わせるような行為は、アーティストの尊厳を傷つける「搾取的な商法」として、現地メディアや大衆から猛烈な批判を浴びるリスクが高くなります。

    ◇セキュリティと安全上のリスク:
    銃社会である米国などでは、不特定多数のファン(大金を積んだとはいえ、素性のわからない人物)と至近距離で長時間、肉体的に接触させることは、アーティストの命を危険にさらす行為とみなされます。

    ◆まとめ
    世界の音楽市場において、「ジャケット違いのCDを何種類も買わせる(物品の販売)」手法は広く模倣されていますが、「アーティストの肉体をファンに触れさせることで、CDの販売枚数を直接コントロールする」という商法は、K-POP(および日本のアイドル文化)特有の、極めて異例なビジネスモデルと言えます。

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