私の学用品は兄のお下がりばかりだった

母も酷いと思う。
私は兄のお下がりばかりだったから習字道具のバッグも黒だったんだよ。
写生大会の時も同級生はプラスチックの今風の画板だったのに私一人兄が汚した汚い木の画板
私なんて唯一絵が得意なのに画板や絵の具くらい新品にしてくれてたら良かったのに
絵の具の筆洗いも、私だけ仙人みたいな古めかしいやつだったし、周りは皆最新のピカピカのを使ってた。
一つくらい私にも新品使わせてくれてたって良かっただろ！！
と思って育ったから、私の娘には兄のお下がりは絶対に使わせないようにして来た。
同じ物が家にあっても娘にもちゃんと選ばせて可愛いバッグの裁縫道具や絵の具セットに彫刻刀に何もかも新品。
新しく買ったって大した値段じゃないんだし、娘には恥ずかしい思いをさせまいとしてきました。

でも、大きくなった娘から「とにかく家にあるお兄ちゃんのが使いたかった。友達とかお兄ちゃんやお姉ちゃんのお下がりを使ってたからなんかかっこよく見えた」と言われて愕然としました。
娘は私みたいに親を恨んでは無さそうだけど（とにかくお兄ちゃんの使って来た物を継ぐのがステータスだと思ってた」と告白されました。

皆さんはどう？
私は自分の嫌だった記憶から、お下がり制度はやめて来たんだけど娘みたいに思う子もいるんだなぁと…