支援級から普通級へ へのコメント（No.9）

中学校の支援学級担任でした。
小学校5年生で転籍して入学してきた子も、中学校2年生で転籍した子も見てきました。

小学校だと保護者も担任もどうしても目の前のことに意識が向くんですが、数年先、例えば高学年なら、中学校なら、高校ならと、その時にどうなっていたいかやどんな力を付けていて欲しいかという視点でも考えてみられることをおすすめします。
同じ支援学級在籍の保護者や支援学級担任と話をする中で分かってくることも多いですよ。転籍は学力面、生活面、集団の中でも指示が入るかどうかなど、総合的に見ての判断ですしね。

さて、前者の子は、中学校での環境変化に対応できるだけの力があったので、早めの小6で転籍してクラス単位の集団に慣れさせる目的だったと引き継ぎました。
支援学級には在籍していませんが、学年内学校内で気をつけて見ていく子として、卒業するまで教職員で情報共有していました。
後者の子は、力はあるけれど環境変化に弱い特性がもともとある子だったので、中学校生活に慣れた中2で転籍でした。同じように教職員で情報共有して見守りました。

どちらのお子さんも、他の子と同じように受験して、学力に見合った高校へ進学しましたよ。普通科でしたが、特別支援教育や発達障害への対応に実績がある高校だったので、本人も保護者もそれほど苦にならずに高校生活を送れていたようです。

お子さんが安心して学校生活がおくれますように。