進むべき道がある
グーグルに賠償金支払い命令=ストリートビューに全裸男性
2025年7月30日
グーグルのストリートビュー撮影車がアルゼンチンの道路を写した画像に、全裸姿の男性が写りこんだままインターネットに公開され、この男性は精神的な苦痛を受けたとして、裁判所はグーグル社に1万2500米ドル(約186万円)の賠償金支払いと画像削除を命じた。この事例は、デジタル時代におけるプライバシー権の限界とその保護方法について再考を促す警鐘となっていると24日付テラなどが報じた。
事件は2017年、ブエノスアイレス州ブラガド市で発生。男性が自宅の庭にいたところ、グーグルのストリートビュー撮影車によって偶然にその姿が捉えられ、インターネット上に公開された。画像には、男性が背を向けた状態で、2メートル以上の高さの壁越しに庭にいる様子が写っており、顔にはぼかし加工が施されているものの、家の様子から地域住民には容易に特定されてしまった。さらに、同年11月28日に地元ニュースメディアによって報じられたことをきっかけに一気に広まった。
男性は、画像が公開されると同時に、近隣住民や知人から嘲笑を受け、精神的な苦痛を抱えることとなった。特に、小さな町で働く警察官として顔が広く知られていたため、公開された画像は彼に対する住民の信頼を大きく損ね、町全体での評価にも深刻な影響を与えることとなった。弁護側はこのプライバシー侵害に対し、グーグル社の責任を問う訴えを起こした。
>>1へ続く
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