イギリス皇太子夫妻「もう“跡継ぎとそのスペア”はいない。家族全員が重要な存在」

ジョージ王子とシャーロット王女、ルイ王子という3人の子どもをもうけているウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃。なるべく普通の生活を送れるように配慮しつつ育てていると言われているが、意識的に取り組んでいることがあると専門家たちが指摘している。

それはシャーロット王女とルイ王子を、将来君主になる第1子のジョージ王子と平等に扱うこと。子育ての専門家、ジョー・フロストが雑誌『ハロー！』に語っている。「皇太子夫妻は3人の間に兄妹・兄弟・姉弟関係を育むことの大切さを理解していると思う。あえていうなら、皇太子一家に“跡継ぎとそのスペア”はいない。家族全員が重要な存在だ」。もちろんこの子育てポリシーには、ウィリアム皇太子とヘンリー王子の関係が影響している。ヘンリー王子は回顧録『Spare』で自分が兄のスペア、つまり君主の予備として扱われたと不満を綴っていた。

「その兄弟間の関係が、王室と君主制を維持するために重要な役割を担っていること、チームワークが必要なことを皇太子夫妻は理解している。お互いを支え合い、共に成長する。私たちが今見ているのはその芽なのです」。ジョージ王子とシャーロット王女、ルイ王子の間には支え合う関係性が育まれていっていると、フロストは話している。

ちなみにヘンリー王子の不満にも根拠がある。雑誌『ハロー！』の報道によるとヘンリー王子が誕生したとき、チャールズ皇太子（当時）はダイアナ元妃に「素晴らしい！　君は僕に跡継ぎとスペアを作ってくれた。これで私の任務は完了だ」と告げたという。代々続いてきた負の連鎖がウィリアム皇太子の代で断たれるのか、見守りたい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/415e8373f780832f115670c5d9f46f3c50d1ebc9