- なんでも
- 保育士
- 24/10/24 13:34:46
パーティーが盛り上がって来た頃、一台の馬車が学院に到着します。
乗っていたのはバロー弁護士でした。
「院長先生、バロー弁護士がお見えになりました。」
使用人のモーリーの連絡を受けて、ミンチン院長はパーティーを行っている部屋を抜けて、応接室へ向かいます。
「これはこれはバロー弁護士。あなたもダイヤモンドプリンセスの誕生祝いに来られたのですか?」
「…とんでもない!!あんな娘のために、こんなバカげたことなどすぐに止めることですな!!」
怒りの口調のバロー弁護士は、ミンチン院長にあることを告げにやって来たのです。
パーティーはこれからごちそうを食べるところでした。
そこへ、突然ミンチン院長が入って来ます。
「…パーティーは終わりにします!!セーラ!!あなたに話があります!!」
ミンチン院長の口から告げられたのは、セーラの父ラルフがインドで熱病で死んだということ、そして、ダイヤモンド鉱山を見つけたと言っていたのも、実はボロ鉱山であることが判明し、クルー家は破産、セーラは無一文になったというのでした。
「そんな…お父様が死んだなんて、ウソです…。」
「私がウソを言うとでも思っているのですか!!?セーラ、お前はこの学院から出て行くのです!!」
悲しみに打ちひしがれたセーラは、その場を飛び出し、階段を駆け上がり自分の部屋へ駆け込みます。
エミリー人形を抱きしめるセーラ。
「エミリー、お父様が…お父様が…。」
セーラの目からは止めどなく、涙が流れ落ちるのでした。
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ドラマー