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- 24/04/21 07:02:21
殺虫剤に強い個体がある「ネッタイシマカ」水際対策へ…感染症研、遺伝子解析し越境ルート特定図る
4/20(土) 22:45読売新聞
国立感染症研究所は5月にも、東南アジアの8か国・地域で、デング熱などの熱帯感染症を媒介する蚊「ネッタイシマカ」の大規模な遺伝子解析調査に乗り出す。ネッタイシマカは、遺伝子変異で殺虫剤に強い耐性を持った個体が出現している。日本では航空機に紛れ込んで見つかるケースが相次いでいるため、感染研は今回の調査で生息域などを解明し、今後の水際対策に生かす考えだ。
ネッタイシマカは、台湾南部を北限として、東南アジア、中南米などに生息するヤブ蚊の一種。高熱や頭痛を引き起こすデング熱やジカ熱を媒介する。特にデング熱には有効な治療薬がなく、世界の死者は年間で推計約2万人に上る。
感染研はこれまでベトナム、カンボジアの都市部で採集したネッタイシマカの遺伝子を解析し、標準的な殺虫剤成分ペルメトリンが効かない「スーパー耐性蚊」が確認されたとして2022年に論文で報告した。
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