「アルコールランプの芯をさばいた」理科実験の準備でアスベスト関連がんの中皮腫発症 労災認定

  • なんでも
  • 豚味噌鍋
  • 24/02/19 22:43:14

理科の実験の準備が原因でアスベスト(石綿)関連がんの中皮腫を発症したとみられるとして、69歳で死亡した元小学校教諭の男性が、公務員の労災にあたる公務災害と認定された。遺族への取材で判明した。

かつては実験器具に石綿が使われており、飛散した粉じんを吸ったとみられる。石綿による教員の労災認定は事例が少なく、専門家は「氷山の一角だ」と指摘している。

「アルコールランプの芯をさばいた」

和歌山市立小学校の教諭だった山東日出男さんは1977年から2013年にかけて、主に高学年の授業を担当した。21年に中皮腫を発症し、手術担当医からは「石綿が原因」と告げられた。

公務災害認定を求めて地方公務員災害補償基金に請求していたが、22年4月に死亡。24年1月、妻が認定通知書を受け取った。

山東さんは基金への申立書で「理科の授業の準備で、アルコールランプの石綿製の芯の上部をさばいて燃えやすいようにした。飛散して落ちた粉じんの掃除もした。当時は石綿の発がん性を知らず全く無防備だった」と説明していた。ランプで熱するビーカーなどを置く金網も、石綿で耐火被覆されたものを使っていた。

石綿は古代よりランプの芯に使われていたが、石綿製のひもを切断すると、粉じんになりやすいとされる。厚生労働省は04年に石綿の製造、使用を原則禁止にしており、現在、日本製の実験器具に石綿は使われていない。

妻は「病気をしたことがない人だったので診断を聞き、まさかと思った。主人は戻ってこず無念だが、認定に喜んでいると思う」と話している。

「氷山の一角」と専門家

続きは↓

※毎日新聞
2024/2/19 07:00(最終更新 2/19 10:57)

https://mainichi.jp/articles/20240217/k00/00m/040/141000c

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    • 1
    • 安原小学校卒業生
    • 24/03/24 03:49:47

    私の担任して頂いた先生です。
    凄く熱心に指導して頂きました。
    元気に過ごされていると思っていましたので、
    まさかお亡くなりになっているとは、びっくりしました。
    中皮腫の診断を受けた時の本人含めご家族のショックも大変なものだと思います。
    この記事を読んで石綿がこんなに身近に有るものだったのかと初めて学びました。
    先生には最後まで教えて頂きました。
    ありがとうございます。
    ご冥福をお祈りします。

    • 0
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