- 旦那・家族
- いりこ鍋
- 24/01/27 11:02:30
子どもを望んでいても授からない「不妊」の約半数は、男性側に要因があるそうです。
自分はずっと世間知らずのロックンローラーでしたが、いざ子どもを持とうとした時に無精子症と診断されました。ショックでしたが、これはやはり世の中の人たちに知ってもらわないといけないと思い公表を決意しました。
もう10年以上前になりますが『タネナシ。』という本も出版しています。4組に1組が不妊で、その48%が男性側に原因があるとも言われており、不妊治療は決して女性だけのものではないと色々な人に知ってほしいと思っています。
■“大事な部分”にメスを入れる恐怖と夫婦の危機を乗り越え、今伝えたいこと
告知を受けて最初しばらくは本当にお手上げというか「じゃあダメじゃん」という感じでしたが、調べてみると妊娠の可能性はあるとわかりました。
妻が30代半ばに差し掛かっており、ラストチャンスという感覚があったので、じゃあやってみようと決断しました。
不妊治療は2年くらいでしたが、体感としては10年くらいの感覚です。実は一度、諦めようとしました。
夫婦がギクシャクし、なんでもないことでも喧嘩するようになって、離婚の話も出るようになってしまって……。それで諦めました。
「授からなくても、縁があって一緒になった夫婦だし、人生を楽しもうよ」と2人で旅行をしたり映画を見に行ったりして楽しんでいました。ところがある日、妻の方から「あと1回だけ頑張りたい。悔いを残したくない」と言われ、自分はすでに諦めていたのですが、旅行がてら……と軽い気持ちで不妊治療の第一人者である北九州の先生の所にセカンドピニオンで行ったら授かりました。
まさか自分がパパになるなんて想像もしていなかったので、妊娠を告げられた時は、じわじわとこれで自分も父親になるんだという喜びの気持ちでいっぱいになりました。不妊治療を経験したことで乗り越えられたこともあると思いますが、すごく感慨深かったですね。子どもには、親にしてくれてありがとうという気持ちに尽きますね。
https://media.medicaldoc.jp/wp-content/uploads/2024/01/202401e0346_family.jpg
https://medicaldoc.jp/m/column-m/202401e0346/
- 0 いいね