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24/01/20 12:20:45
なお、SLIMは現時点で太陽電池が発電しておらず、バッテリーで駆動していることも明かされた。そのため、ヒーターをオフにするなど延命措置を図っているが、バッテリーが持つのは「着陸してから数時間」程度だという。 太陽電池が駆動しなかった理由について國中氏は「太陽光パネルが想定した方向を向いていない可能性がある」と述べた。 「軌道上では太陽電池パネルは正常に作動しており、着陸後に太陽電池パネルだけに損傷を受けることは考えづらい。SLIMは軽自動車サイズで大変コンパクトな設計で、太陽電池だけを機能させないような壊し方は難しく、太陽電池のハードが壊れたとは考えていない」(國中氏) 今後の対処については「バッテリーが枯渇して探査機の機能が失われたとしても、太陽の向きが変わって、今の状況では当たらない方向から太陽電池に光が戻ってくる可能性もある」(國中氏)とし、そうした場合には探査機の機能を復旧できると説明した。 また、JAXA宇宙科学研究所で副所長を務める藤本正樹氏は「バッテリーの終わりがミッションの終わりだとは思っていない。その先の手をはやく考えたい」とも述べた。 ◆SLIMとは SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)は、将来の月惑星探査に必要な高精度着陸技術を実証する小型探査機だ。国産基幹ロケット「H-IIA」47号機によって2023年9月7日に打ち上げられた。 月面の狙った場所へのピンポイント着陸技術の実証を目的としており、着陸誤差は100m以内を目指している。 なお、ピンポイント着陸の成否は今後1か月程度で評価するとしているが、「肌感覚として100m精度のピンポイント着陸は成功した可能性が高い」と國中氏は述べた。 ◆見上げた月にSLIMがいる SLIMの着陸成功を踏まえ、JAXAで理事長を務める山川宏氏は「宇宙分野は非常に厳しい競争がなされているが、日本の国際競争力を拡充し、国際協力も同時に進めていければと考えている」と述べた。 藤本氏は「月惑星探査は行って写真を撮って終わりではない。月を見上げるたびにSLIMがあそこにいて『なぜあそこに行ったんだろう』と考えるようになる。今回の成功の意味はものすごく大きい」とした。 國中氏は「宇宙事業はJAXAだけでは実現できず、ものをつくる、調達する、組み立てる、設計するというのは日本企業の多くの皆さんのノウハウがあってこそ。大学の先生方にも協力いただき、日本全国の皆さんの協力があって(月面着陸が)実現した。皆さんにお礼を申し上げたい」と感謝を述べた。 【写真】左からJAXA宇宙科学研究所で副所長を務める藤本正樹氏、同所長を務める國中均氏、JAXAで理事長を務める山川宏氏 UchuBiz https://uchubiz.com/article/new37269/
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No.1 主 塩白湯鍋
24/01/20 12:20:45
なお、SLIMは現時点で太陽電池が発電しておらず、バッテリーで駆動していることも明かされた。そのため、ヒーターをオフにするなど延命措置を図っているが、バッテリーが持つのは「着陸してから数時間」程度だという。
太陽電池が駆動しなかった理由について國中氏は「太陽光パネルが想定した方向を向いていない可能性がある」と述べた。
「軌道上では太陽電池パネルは正常に作動しており、着陸後に太陽電池パネルだけに損傷を受けることは考えづらい。SLIMは軽自動車サイズで大変コンパクトな設計で、太陽電池だけを機能させないような壊し方は難しく、太陽電池のハードが壊れたとは考えていない」(國中氏)
今後の対処については「バッテリーが枯渇して探査機の機能が失われたとしても、太陽の向きが変わって、今の状況では当たらない方向から太陽電池に光が戻ってくる可能性もある」(國中氏)とし、そうした場合には探査機の機能を復旧できると説明した。
また、JAXA宇宙科学研究所で副所長を務める藤本正樹氏は「バッテリーの終わりがミッションの終わりだとは思っていない。その先の手をはやく考えたい」とも述べた。
◆SLIMとは
SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)は、将来の月惑星探査に必要な高精度着陸技術を実証する小型探査機だ。国産基幹ロケット「H-IIA」47号機によって2023年9月7日に打ち上げられた。
月面の狙った場所へのピンポイント着陸技術の実証を目的としており、着陸誤差は100m以内を目指している。
なお、ピンポイント着陸の成否は今後1か月程度で評価するとしているが、「肌感覚として100m精度のピンポイント着陸は成功した可能性が高い」と國中氏は述べた。
◆見上げた月にSLIMがいる
SLIMの着陸成功を踏まえ、JAXAで理事長を務める山川宏氏は「宇宙分野は非常に厳しい競争がなされているが、日本の国際競争力を拡充し、国際協力も同時に進めていければと考えている」と述べた。
藤本氏は「月惑星探査は行って写真を撮って終わりではない。月を見上げるたびにSLIMがあそこにいて『なぜあそこに行ったんだろう』と考えるようになる。今回の成功の意味はものすごく大きい」とした。
國中氏は「宇宙事業はJAXAだけでは実現できず、ものをつくる、調達する、組み立てる、設計するというのは日本企業の多くの皆さんのノウハウがあってこそ。大学の先生方にも協力いただき、日本全国の皆さんの協力があって(月面着陸が)実現した。皆さんにお礼を申し上げたい」と感謝を述べた。
【写真】左からJAXA宇宙科学研究所で副所長を務める藤本正樹氏、同所長を務める國中均氏、JAXAで理事長を務める山川宏氏
UchuBiz
https://uchubiz.com/article/new37269/
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