『新潟に来た理由は期待だった』

私が新潟にきた理由って 子どもがジジババの家と近い方が頼れるな
ジジババ近い方が子どももたのしいよね

それに親ももう年だし後何年一緒にいられるかわからないし、車の免許とって
温泉連れてってあげたりしたいな 介護したり何かお互いに助け合えたらいいな

仕事も友達も東京の方がいっぱいだけど、それも全部捨ててきたんだよね

そもそもなんで新潟来たんだっけって最初の自分思い出したらなんか涙とまらなくなってさ

そんな淡い期待を、その選択をしてしまったのは12年という長い歳月がそうさせた
もう大人だし、自立しているし、マンション別に借りとけば問題ないと思ってた

違った。なんだか必死こいて普通に仲良しアピールしてだけどすごくもう疲れた

私はこのまま親を憎んで親の最後を看取るのだろうか
もしも私が先に死んだ場合には、ああよかった、うるさい娘が死んで。と思われるのだろうか

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