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- 23/12/08 08:41:23
「わたしは◯ねばいいのに」などと記されていた、小学生のノート。
いじめを受けた女子児童が自殺をほのめかしたにもかかわらず、担任教師がつけたのは、
大きな“花丸”でした。
取材に応じた児童の母親は――。
◇ 「わたしは◯ねばいいのに」
「自分なんて、いなければよかった」
去年6月、当時小学4年生だった女子児童のノートには、こんな言葉がつづられていました。
しかし―― 自殺をほのめかす悲痛な訴えに対して、担任教師がつけたのは、大きな「花丸」。
さらに、「You can do it !!(あなたならできる)」
などと書き添えたのです。
いじめを受けた児童の母親 「『お母さん、
これ、なんて書いてあるの?』って。
見たときに、すごくショックで…。絶句しましたね」
◇ ことの発端は去年2月、奈良市の小学校に通う
女子児童が同級生に蹴られ、全治1週間のケガをしたことでした。
保護者は学校に、“いじめの調査をしてほしい”と訴えたといいますが、同級生が認めないことを理由に、調査を拒否したといいます。
いじめを受けた児童の母親 「『学校は警察じゃない』ということで、調査できないと(言われた)」 「蹴った瞬間を見た子もいるのに、(娘は)自分の言ったことが信じてもらえていないということで、すごく悲しんでいました」
◇ その後、女子児童がノートにつづった切実な思いに、担任教師が返したのは、信じがたい言葉でした。
奈良市教育委員会(6日) 「(花丸は)“励ましの気持ちをもって書いた”と、当時、担任の教諭は
説明をしています」
さらに、教師は「女子児童から
“花丸をつけてほしい”と言われた」と説明したというのですが……。
いじめを受けた児童の母親 「娘は、絶対に否定しています。もう、怒りしかないですね」
奈良市は、どちらの言い分が正しいのか判断できないとする一方で、ノートをめぐる一連の対応は不適切だったとしています。
◇ その後もいじめは続き、女子児童は、
「適応障害」や「PTSD・心的外傷後ストレス障害」と診断され、現在も症状に苦しんでいるといいます。
学校は、保護者から再び調査を求められるまで、
約8か月もの間、いじめを放置。
そうして去年11月、奈良市は今回の件を、
いじめの「重大事態」に認定しました。
いじめを受けた児童の母親 「もっと早くに、
しっかりと対応をしてくれていれば娘が病むこともなかったし、もっと早く、娘が安心して学校に
通える状況に戻れたんじゃないかなと」
奈良市は、調査結果を今月中に公表するとしています。
(12月7日放送『news zero』より)
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