- なんでも
- 神前式
- 23/11/18 10:22:09
ツキノワグマの出没に注意を呼びかける看板=秋田県北秋田市
クマの積極的な狩猟を促していた秋田県が一転、狩猟者に自粛を要請したことに対し、県猟友会が反発を強めている。自粛の撤回を求め、来週にも知事あてに意見書を提出する方針だ。
1日に始まった今年度の狩猟期(2月15日まで)の狩猟数の上限について、県は過去最多だった1981年度の96頭などを参考に100頭と決めた。ここ数年に狩猟したのは40頭前後で推移してきたが、今季は獣害が急増しており、上限を引き上げた。「人から追われる怖い経験」をさせる学習効果の期待もあった。
猟銃に使う弾丸の費用補助など狩猟活動への県の支援方針が示されたこともあって、想定以上のペースで狩猟が進展。近く100頭に達することが確実視されたため、県が14日からの狩猟自粛を要請した。
県自然保護課は「クマの個体数維持も重要。捕獲と保護管理との難しいバランスに配慮しながら対応したい」と理解を求める。100頭達成での自粛要請は、狩猟者を含む対策検討委員会で決定したという。
だが、短期間での「方針転換」に狩猟者らは不信感を募らせる。県猟友会の佐藤寿男会長は「捕れ、捕れと言って、知事会としても国にクマ対策強化を要望したばかり。なのに今度は捕るなと止める。振り回されているようだ」と困惑する。
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