「誰が買うの?」と言われても開発したペット用羽毛布団 愛犬家の心をつかんだ噛まない工夫

匿名

綿帽子

23/09/24 17:26:55

京都府八幡市のキムラは50年以上、羽毛布団の製造・販売を続けてきました。2代目の木村祥和さん(48)は、すし職人を経て30歳を過ぎて家業に入社。下請け依存を脱するため、羽毛布団のレンタルを始め、ペット用羽毛布団の開発・販売にも手を広げます。


アイデアの元は、キムラの布団を愛用する顧客からの相談でした。

「自宅で飼っているゴールデンレトリバーが、夜になると羽毛のかけ布団を自分の寝床に持っていってしまう。このままだと自分が風邪を引くから、愛犬の羽毛布団を作ってくれないか」

当時も今も自宅でシバイヌを飼っている木村さんにも、その発想は全くありませんでした。犬用の布団製造は未経験でしたが、人間用の半分の大きさで作り、納品しました。

「ワンちゃんが羽毛布団の上でクルクル回ってコテンと寝てしまう。その様子を見た飼い主さんが、これまで見たことのないくらい良い表情をするんです」

大きさや種類によって変わりますが、現在、ペット用羽毛布団はリーズナブルなもので1万円ほど。高いものだと4万円ほどになります。
以来、木村さんは口コミで依頼があればペット用羽毛布団を製作。当時はすべて、犬の体形や飼い主の要望に合わせたオーダーメイドでした。しかし、周囲の反応は冷ややかだったといいます。

「父もあまりピンときていないようで、従業員からも『自分たちは何を作っているのか?』と言われました。同業者にも『誰が買うの?』と小馬鹿にしてくる人はいましたね」

しかし、飼い主の喜ぶ顔を見ている木村さんは製造を継続します。ニッチな商品でも必要とする人がいたからです。

「ペットが羽毛布団でこまめに寝られるようになったので、家の中でイタズラすることが少なくなった」、「他のペット用布団だとすぐにかんで振り回すのに羽毛布団だとそれがない」。そんな声が多く寄せられたことも励みになりました。

「『かまない』というのは、恐らく当社の羽毛布団にポリエステル繊維を使っていないからと考えています。ワンちゃんの市販の玩具は、多くがポリエステルを使っており、そのにおいがするモノは全て玩具だと思っている。だからポリエステル繊維のペット布団を、玩具を思って思い切りかんで振り回すのでしょう」https://news.yahoo.co.jp/articles/ad017c48407f921107ea21c6c98a6c8ee449f305

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