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- 23/07/23 21:31:11
2014年に死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)噴火の遺族らが23日、慰霊登山を行った。7組15人が参加し、多くの犠牲者が出た山頂付近の規制区域「八丁ダルミ」で冥福を祈った。
https://www.jiji.com/amp/article?k=2023072300331&g=soc
八丁ダルミは噴火以降、立ち入り規制が続いていたが、避難用シェルターの整備などが完了したことから近く、登山道の規制が緩和される。遺族らはこれに先立ち、地元の長野県王滝村などの許可を得て立ち入った。八丁ダルミでの慰霊は2年ぶりで、途中にある「まごころの塔」から、剣ケ峰までの登山道を初めて歩いた。
「ずっと我慢していたが、9年で初めて涙が出た」。噴火時に御嶽山に登り、一緒にいた妻の玲子さん=当時(61)=を失った丹羽隆文さん(69)=岐阜県各務原市=は、妻が隠れた岩に献花し手を合わせた。当時守ってあげられなかったことを謝り、「ここにいちゃいけないから、俺と一緒に帰ろう」と声を掛けたという。
所清和さん(61)=愛知県一宮市=は、次男の祐樹さん=当時(26)=とその婚約者の丹羽由紀さん=同(24)=を亡くした。遺体の発見場所では、妻の喜代美さん(61)と一緒に当時2人が履いていた登山靴を並べ、明るい性格だった由紀さんをしのび、ヒマワリの花束を添えたという。「やっと亡くなった場所に行けた。連れて帰れる」と感慨深く話した。
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