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- 介添人
- 23/07/12 08:44:38
5歳児がコロナ禍で発達遅れ、友達との交流減少が影響か…京大・慶大などのチーム
7/11(火) 18:20配信
読売新聞オンライン
新型コロナウイルス流行時に保育所に通っていた5歳児は、コロナ流行前に5歳になった場合と比べ発達が4か月ほど遅れたとする研究結果を、京都大や慶応大などのチームがまとめた。社会性を身につける時期に、保護者以外の大人や友達との交流が少なかったことが影響したのではないかという。論文は11日、国際医学誌に掲載された。
チームは2017~19年、首都圏のある自治体で、全43認可保育所の1歳児クラスと3歳児クラスの子ども計887人を対象に、運動や言語理解、社会性、しつけなどの発達領域を点数化して評価し、それぞれ2年後に追跡調査した。国内で標準化された「KIDS乳幼児発達スケール」という検査法を用いた。
その結果、新型コロナの感染が拡大した20年以降に5歳児クラスになった子どもは、19年までに5歳児クラスになった子どもと比べ平均4・39か月、発達が遅れていた。
一方、1歳児クラスから3歳児クラスになった子どもでは明確な差がなく、逆にコロナ禍を経験した子どもの方が進んでいる発達領域もあった。3歳児は大人との1対1の関係がより重要な時期で、在宅勤務になった両親と過ごす時間が増えたことが良い影響を与えた可能性があるという。
チームの佐藤 豪竜こうりゅう ・京大助教(社会疫学)は「子どもは発達の遅れを取り戻す力を持っているが、影響がどの程度続くかわからない。継続して調べたい」としている。
西村倫子・浜松医科大特任講師(小児発達学)の話「一つの自治体の全認可保育所について、新型コロナの影響を確かめた貴重なデータで、他の自治体でも同様の傾向が出る可能性が高い。発達の遅れが出た子どもに、支援が行き届くようにしてほしい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/32103d74d1adfd5cc9ced4a1dc5f6332c3104a07
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