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- 長瀞
- 23/05/17 22:34:46
7・14公開
スイス初のエクスプロイテーション映画『MAD HEIDI(原題)』が、『マッド・ハイジ』の邦題
日本でも抜群の知名度を誇るキャラクター「ハイジ」がR18作品として日本上陸を果たす。
幾度となく映像化されてきたスイスの作家ヨハンナ・シュピリの児童書『アルプスの少女ハイジ』。高畑勲と宮崎駿(※崎=たつさき)による1974年のテレビアニメは、日本やヨーロッパを含む世界各地であらゆる世代を超えて愛され続けている。
そんなハイジの物語を、原作者と同じスイス出身の監督とプロデューサーがB級エログロバイオレンスバージョンにアレンジしたのが本作。世界19の国から538人の映画ファンによるクラウドファンディングで、約2億9000万円もの資金集めたことでも話題になった。
完成した作品には、アニメ版のおなじみのシーンの数々が再現されるなど、日本へのリスペクトも随所に感じられる仕上がりとなっている。
チーズ製造会社のワンマン社長にしてスイス大統領でもある強欲なマイリが、自社製品以外のすべてのチーズを禁止する法律を制定。スイス全土を掌握し、恐怖の独裁者として君臨した。それから20年後。アルプスに暮らす年頃のハイジだったが、恋人のペーターが禁制のヤギのチーズを闇で売りさばき、見せしめにハイジの眼前で処刑されてしまう。さらに唯一の身寄りであるおじいさんまでもマイリの手下に山小屋ごと包囲されて爆死。愛するペーターと家族を失ったハイジは、邪悪な独裁者を血祭りにあげ、母国の開放に立ち上がる、というストーリー。
スイスの伝統衣装「Tracht(トラハト)」をよりハードな印象にした服を身にまとい、返り血を浴びたままスイス国旗を持つ女性は、本作の主人公、怒れるハイジだ。
解禁されている場面写真には、アニメのワンシーンのような美しい山岳風景の中のハイジやおじいさんと朝食をとるハイジの姿がある一方で、爆破の炎を背景にハルバードを担いで仲間たちと前進するハイジ、闇チーズ取引をするペーター、ハイジの隣でマシンガンをぶっ放すクララ、演説をするスイス大統領のマイリ、チーズフォンデュ拷問のひと幕、チーズで筋トレをする女性たちなど、どこかおかしい写真ばかり。映画が気になる写真となっている。
独裁者マイリ役には『スターシップ・トゥルーパーズ』の主人公ジョニー・リコ役で知られるキャスパー・ヴァン・ディーン。そして『グラディエーター』『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のデヴィッド・スコフィールドが“アルムおんじ”ことハイジのおじいさんにふんするなど、B級を超えたキャスティングも注目だ。
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