- なんでも
- ソロモン諸島ドル
- 23/02/23 11:40:58
アメリカ精神医学会(APA)によると、社会不安障害(SAD)は「他者から詮索される可能性のある社会的場面において、否定的に評価されることへ過度な不安を持つこと」と定義されています。
そこでSADの人々は、こうした不安を事前に防ぐために心理的な「安全行動」を取ることがあります。
具体的な行動例としては、以下のものが挙げられます。
・話すことをカンペや紙に書き出し、事前にリハーサルする
・出来るだけ目立たないよう、人や物陰に隠れる
・相手と視線を合わせない
・自分からはほとんど話をしない
・食べる姿を見られたくないから人前では食べない
・余裕を持っているかのように振るまう
そこで研究チームは今回、SAD患者の安全行動がコミュニケーション相手からどのように認識され、どんな評価につながるかを調べることにしました。
実験では、カナダの大学から40名(平均18.6歳)に「非SADグループ」として、現にSADと診断されている患者29名(平均35.5歳)に「SADグループ」として協力してもらいました。
そして非SADの参加者に比べて、SADの人々は8名の協力者による好感度と信頼度の評価が有意に低いことが判明したのです。
加えて、SADグループは非SADより、自分自身を「信頼性が低い」と認識する傾向が強いことも明らかになりました。
安全行動によって嫌われることは回避できても、相手に好感を与えることはできず、結果として距離を縮めたり、交流を深めることはできないのかもしれません。
https://nazology.net/archives/122296
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