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- 23/02/14 12:05:16
11歳女生徒の絵を「不適切」と教師が没収...母親「どこが悪いのかよくわからない」
2023年2月12日(日)15時35分
<学校に呼び出された母親はその絵を見て驚いた。確かにブタの絵でしかなかったからだ......>
それは1月13日金曜日のことだった。小学5年生の11歳になる娘をもつ、米ミシガン州在住のシエラ・カーターさんは学校の先生から驚くべき電話を受けた。お宅の娘さんがクラスで「不適切な」絵を描いていた、と。
娘が描いていたのはネクタイを着けたピンクのブタだったが、これを見たクラスメイトの男子がネクタイの部分が男性器のようだと、教師に言ったという。問題視した教師は、この絵を不適切だとして没収したと報告を受けた。カーターさんが娘に確認すると、「男の子のパーツ」ではなく、ブタに「蝶ネクタイ」を描いたと話した。
米TODAYによると、翌週の火曜日、カーターさんは小学校の副校長、ソーシャルワーカー、娘と、問題の絵について話し合いの場を持った。そしてその絵を初めて見て驚いたそうだ。娘の言う通り、可愛らしいブタの絵だったのだ。「不適切」と決めつけられたことに疑問が浮かぶ。「これはまさに蝶ネクタイでした」
絵には、没収した際の教師の説明が書かれた用紙がホチキス留めで添付されており、カーターさんはこの教師から直接話を聞きたいと申し出た。呼び出しに応じた教師に、絵を指差しながら「これのどこが悪いのかよくわからない。これは蝶ネクタイでしょう」。すると教師は「まあ, この絵の蝶ネクタイには棒のようなものが付いていますね」と言ったそうだ。
カーターさんは、娘が描いた絵に、せめて教師が「これは何?何を描いたの?」と尋ねるべきだったと主張している。11歳の女の子が「ネクタイです」と言えば、それで済む話であり、絵を没収するまでしなくてはいいはずだ。
その夜帰宅したカーターさんはTikTokに一連の出来事について投稿。「学校側は私の娘と話しさえしませんでした。まったく調査しようともしなかった。一切対応していません」と状況を説明し、思いを吐露した。すると2万1,000件を超えるコメント(2月10日時点)がついた。
絵を見た視聴者からは「単なる蝶ネクタイでしかない」、「ソーシャル ワーカーはこの問題を阻止できたはず。恥ずべきことです」「あなたが娘のために立ち上がってよかった。それは完全に蝶ネクタイで、娘さんに非はない」などコメントがあった。
SNSで騒ぎになったことで、学校はコメントを出した。「学区はこの問題を認めます。SNS上で学校関係者を否定的な見方で描く、一方的な物語が作られたことは残念です」
カーターさんは、本当の問題は教育者の責任の欠如だと話す。ましてや思春期の子供たちが性的な問題が絡むことで、教師に注意を受けたら、からかいの標的にされたり、恥ずかしい思いをしたりする可能性は十分ある。大人の目線で一方的に受けた対応と、子供たちが羞恥心や劣等感を感じないよう「質問する」責任を果たしてほしいと訴えている。
【写真】「不適切」だと没収されたブタの絵
Newsweek 日本版
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/02/11-82_1.php
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