【沖縄】10代と10歳未満の2人が新型コロナで死亡…県「若年者でも重症化し死亡することはある」

10代と10歳未満の2人死亡　沖縄県内で初　県「若年者でも重症化」　６日、コロナ163人感染

2023年2月7日 11:16

　沖縄県は６日、昨年のオミクロン株の流行以降、新型コロナウイルスに感染した１０代と１０歳未満の２人が死亡したと発表した。これまでの県内の死亡者は３０代以上で、１０代以下は初めて。県保健医療部の糸数公部長は「若年者でも状況によっては重症化し、死亡することがある」と、改めて感染対策の必要性を指摘した。この日の新規感染者数は１６３人で、前週の同じ曜日に比べ１０人多く、１月１７日以来の増加となった。

　県によると、亡くなった１０代は基礎疾患がなかった。１０歳未満は基礎疾患があり、感染で持病が悪化したとみられる。いずれもワクチン接種歴はない。２人の性別や居住地、死亡時期などは明らかにしていない。

　遺族から公表の了承は得られていないが、糸数部長は「公衆衛生などの観点から県民に伝える必要があると判断した」と述べた。県内での非公表は、他に１５人。

　入院せずに高齢者施設で療養中の患者は９２人、障がい者施設は３１人。入院患者は前日に比べ１５人増えた。コロナ病床使用率は３０・２％となり、「感染拡大初期」の数値に戻った。（社会部・篠原知恵、平良孝陽）

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