２０２３年度前期連続テレビ小説【らんまん】 へのコメント（No.4905）

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らんまん田邊教授モデル大学辞める!万太郎と確執真相ネタバレ

今回は万太郎に植物学者として大きな影響を与える存在、田邊教授について調べてみました。

『らんまん』の東京編がはじまり田邊教授のモデルは誰なのか、後におきる万太郎との確執の真相も気になりますよね。

それでは、田邊教授のモデルは誰、教授が大学を辞めさせられる非職になった理由や万太郎との確執の真相について紹介していきますね。

田邊教授のモデルは東京大学 植物学教室の教授の矢田部良吉さんです。

矢田部良吉教授は1851年10月13日に、静岡県伊豆の国市で生まれます。

13歳の頃に江戸へ行き、江川塾で英語や数学を習い始めました。

1869年に開成学校の教官になります。

19歳の時に日本人として初めてアメリカ・コーネル大学に入学し、6年間の留学生活を送ります。

コーネル大学では植物学を専攻しました。

帰国後、東京大学で初代植物学教授になり、英語の教科書の翻訳や日本中の植物採集に出向きました。

私生活では1878年に録子さんと結婚しますが死別し、1887年に順さんと再婚します。

お子さんは息子さんが5人いますが、長男は早世しています。

矢田部良吉さんはローマ字表記や女子教育にも熱心で、東京高等女学校の校長に就任しました。

しかし、帝国大学理科大学学長とのトラブルで、東京高等女学校は廃止されます。

1891年に東京大学を非職になります。

非職になってからも、『日本植物図鑑』の出版に向けて尽力しました。

1894年には植物学教授の地位を失い免官になり、翌年に東京高等師範学校教授に就任し英語を担当後、3年後に校長になっています。

東京高等師範学校の教授になってからは、携わることが出来なかったのか植物学とは距離を置いていたそうです。

1899年8月7日に鎌倉で遊泳中に溺死、享年47歳でした。

植物学者としては、アジサイ科のキレンゲキョウマの学名を日本の雑誌に最初に発表しました。

田邊教授のモデル・矢田部良吉が非職になった理由
矢田部良吉さんが東京大学を非職になった理由は、帝国大学理科大学・菊池大麓学長と矢田部良吉教授との権力争いといわれています。

他にも、矢田部良吉教授は西洋文化に傾倒し、鹿鳴館でダンスをしていたり様々な職を掛け持ちしていました。

授業も英語で行い、放任主義だったことも非職の要因のようです。

矢田部良吉教授は気性の激しい性格だったようで、周囲との軋轢があったのではないかとも考えられます。

田邊教授と万太郎の確執の真相ネタバレ

1890年に牧野富太郎さんは『日本植物志図鑑 第6集』を出版しますが、直後に矢田部良吉教授から出入り禁止を通達されます。

理由は牧野富太郎さんが手がけていた『日本植物志図鑑』と類同した書籍を出すので、所管している資料を部外者には見せられないと言い出したのです。

牧野富太郎さんは矢田部良吉教授の自宅を訪れ、自身の研究が私利私欲ではないこと、教授が力を貸してくれることで植物学の発展につながると訴えます。

しかし、矢田部良吉教授は出入り禁止を撤回することはありませんでした。

矢田部良吉教授が牧野富太郎さんを出入り禁止にした要因は、注目を集めていた牧野富太郎さんに対する嫉妬ではないかと考えられるのです。

諸説では牧野富太郎さんが植物学に熱心になるあまり、矢田部良吉教授に対して失礼な態度をとっていた可能性の説もあります。

教授の圧力に屈することになった、牧野富太郎さんに同情的な人も多かったようです。

出入り禁止になった後も『日本植物志図鑑』の執筆を続け、牧野富太郎さんが出版していた『日本植物志図鑑』は、全て自費出版でした。

しかし次第に、資金源であった実家の酒屋の経営が傾いてきたので牧野富太郎さんは、清算するため高知に戻ります。

牧野富太郎さんが高知に戻っている間に、矢田部良吉教授は大学を非職になります。

矢田部良吉教授の対抗手段を考えていた牧野富太郎さんでしたが、予想外の展開になりました。

矢田部良吉教授が非職になったのち、牧野富太郎さんは主任となった松村に助手として呼び戻されます。

最初は博物館などの創設に尽力した田中芳男さんに矢田部良吉教授への紹介状書いてもらい、植物学に対する熱意を認められ、学歴面で反対されながらも出入りを許可されました。

結局、良くも悪くも矢田部良吉教授に振り回される結果になってしまったわけですね。

出典：朝ドラ考察