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- 桔梗(変わらぬ愛)
- 22/10/21 14:04:27
2022年10月18日 2:37
【ベルリン=南毅郎、ロンドン=佐竹実】欧州各国が、冬場の新型コロナウイルスの流行を警戒している。足元で感染者数がやや増えてきており、ドイツでは重症者数も4月以来の水準となった。コロナとの共生路線の大枠は変わっていないものの、インフルエンザとの同時流行の懸念もあることから、マスク着用などの対策を強化できる体制を整えている。
「ブレーキを踏むのは早ければ早いほどいい」。ドイツのラウターバッハ保健相は14日、新型コロナの感染増に危機感を示した。集中治療室を利用するコロナ患者数は17日時点で1800人弱と4月以来の水準となった。感染しても報告しないケースも少なくなく、実際の感染者はさらに多い可能性がある。
他の欧州の国と同様、ドイツはコロナ対策の規制を段階的に緩和してきた。病院や介護施設、長距離移動の列車内では原則として欧州規格の「FFP2」マスクを着用する必要があるが、1日からは航空機内での着用義務がなくなった。
だが冬場に感染が増えてインフルエンザとの同時流行となれば医療が逼迫しかねない。そのため連邦政府は各州でコロナ対策を強化できる仕組みを導入した。飲食店など屋内施設でのマスク着用義務を独自に判断して決めることができるようにした。
フランスでもマスク着用を含めた感染症対策が再検討され始めた。スイスの現地紙は17日、感染者数の増加を受けて専門家からマスク着用の再義務化を求める声が高まっていると報じた。(略)
各国は規制強化よりも、リスクが高い人への4回目のワクチン接種で重症化を防ごうとしている。英国は50歳以上と医療従事者などを対象に、従来型とオミクロン型の両方に対応する「2価ワクチン」を接種している。(略)
欧州ではロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰し、高インフレに直面している。政府への不満は高まっており、強い行動規制を伴う対策は取りづらい。感染者や重症者数の動向を見極めながらの対応が求められている。
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR17CSK0X11C22A0000000/
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