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- 22/10/15 06:10:12
「おっちゃん、逆走!!」-
同乗者の警告も耳に入らず、乗用車を運転中に対向車線にはみ出して2人を死傷させたとして、
自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた阿蘇市の男性被告(93)が14日、
熊本地裁であった初公判で
「運転におごりがあった」と反省の弁を述べた。
起訴状によると、被告は昨年4月、熊本空港近くの菊陽町戸次の県道を走行中、前方のトラックを追い越そうと中央線を越え、対向車線のオートバイ2台にぶつかった。
福岡市の40代男性が全身を強く打って間もなく死亡し、福岡県粕屋町の40代男性は腕や脚の骨を折って、重い後遺症を抱えることになった。
被告は事故の前月に運転免許を更新し、
認知機能検査をクリアしていた。
知人に免許返納を勧められたこともあったが、
「1人暮らしで街に行くときに不便」と応じなかった。
現場は追い越し禁止となっている緩やかな左カーブの下り坂。
腰を丸めて証言台に座った被告は
「追い越しちゃいかんと知っていたけれど、
車は来ないだろうと飛び出した。
ばかなことしたと思い、ずっと眠れない」。
危険を知らせる同乗者の声は聞こえなかったという。
弁護人から被害者への気持ちを問われると、
「私のせいで、人生を台無しにしてしまった」と弱々しくうつむいた。
熊本日日新聞
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