• No.4 ハナニラ(出会い)

    22/09/28 02:20:07

    【全文】安倍元首相「国葬」 菅前首相 追悼の辞

    2022年9月27日 16時23分
    NHK NEWS WEB

    安倍元総理大臣の「国葬」で、菅前総理大臣が友人代表として追悼の辞を述べました。
    以下、その全文です。

    ■菅前首相 追悼の辞

    7月の、8日でした。

    信じられない一報を耳にし、とにかく一命をとりとめてほしい。あなたにお目にかかりたい、同じ空間で、同じ空気を共にしたい。

    その一心で、現地に向かい、そして、あなたならではの、あたたかな、ほほえみに、最後の一瞬、接することができました。

    あの、運命の日から、80日が経ってしまいました。

    あれからも、朝は来て、日は、暮れていきます。やかましかったセミは、いつのまにか鳴りをひそめ、高い空には、秋の雲がたなびくようになりました。

    季節は、歩みを進めます。あなたという人がいないのに、時は過ぎる。無情にも過ぎていくことに、私は、いまだに、許せないものを覚えます。

    天はなぜ、よりにもよって、このような悲劇を現実にし、いのちを失ってはならない人から、生命を、召し上げてしまったのか。

    口惜しくてなりません。哀しみと、怒りを、交互に感じながら、今日の、この日を、迎えました。

    しかし、安倍総理…と、お呼びしますが、ご覧になれますか。

    ここ、武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まってくれています。

    20代、30代の人たちが、少なくないようです。明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています。

    総理、あなたは、今日よりも、明日の方が良くなる日本を創りたい。若い人たちに希望を持たせたいという、強い信念を持ち、毎日、毎日、国民に語りかけておられた。

    そして、日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲きほこれ。これが、あなたの口癖でした。

    次の時代を担う人々が、未来を明るく思い描いて、初めて、経済も成長するのだと。

    いま、あなたを惜しむ若い人たちがこんなにもたくさんいるということは、歩みをともにした者として、これ以上に嬉しいことはありません。報われた思いであります。

    平成12年、日本政府は、北朝鮮にコメを送ろうとしておりました。

    私は、当選まだ2回の議員でしたが、「草の根の国民に届くならよいが、その保証がない限り、軍部を肥やすようなことはすべきでない」と言って、自民党総務会で、大反対の意見をぶちましたところ、これが、新聞に載りました。

    すると、記事を見たあなたは、「会いたい」と、電話をかけてくれました。

    「菅さんの言っていることは正しい。北朝鮮が拉致した日本人を取り戻すため、一緒に行動してくれれば嬉しい」と、そういうお話でした。

    信念と迫力に満ちた、あの時のあなたの言葉は、その後の私自身の、政治活動の糧となりました。

    その、まっすぐな目、信念を貫こうとする姿勢に打たれ、私は、直感いたしました。この人こそは、いつか総理になる人、ならねばならない人なのだと、確信をしたのであります。

    私が、生涯誇りとするのは、この確信において、一度として、揺らがなかったことであります。

    総理、あなたは一度、持病が悪くなって、総理の座をしりぞきました。そのことを負い目に思って、2度目の自民党総裁選出馬を、ずいぶんと迷っておられました。

    最後には、2人で、銀座の焼鳥屋に行き、私は、一生懸命、あなたを口説きました。それが、使命だと思ったからです。

    3時間後には、ようやく、首をタテに振ってくれた。私はこのことを、菅義偉生涯最大の達成として、いつまでも、誇らしく思うであろうと思います。


    つづく

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