岸田総理がアフリカに4兆円の支援表明だって へのコメント（No.262）

バラマキだー！
税金の無駄遣いだー！
そんな金あるなら日本のために使え！

…って言ってる人に、めっちゃ簡単に説明するね。


・日本には「外貨準備金」っていう、お金が大量に保管されてます。
これはドルやユーロなどの外貨で、日本円ではありません。

・「外貨準備金」は外貨を稼ぐ企業が、稼いだ外貨を日本円に交換するときに発生します。
なぜかというと、企業が稼いだ外貨を日本円に交換するために市場に大量のドルが売られると、急激な「円高ドル安」傾向になる恐れがあるため、政府が介入しているからです。
（※円高になると、ただでさえ高額な日本製品が値上がりするため、他国との価格競争に負けて輸出量が減ってしまうので製造業をやってる企業が食っていけなくなって海外に出て行ってしまう。海外に逃げるほど体力がない中小企業は倒産します。つまり日本の経済にとって非常に打撃になります）

・つまり、この「外貨準備金」は日本国内では使えないお金です。

・なので、使い道としては以下のようなケースが多いです。
→外国への借金返済（日本の場合はむしろ他国に貸している側なのでありません）。
→国際的に異常事態があったとき、それを解決するために使う。
→通貨スワップ協定で他国に通貨を融通するときに使う。
→ODA（開発協力）に使って、将来的な日本のお客さんを増やしたり、日本企業が海外に進出する基盤を整備する。
→外交での発言力強化や、中国が途上国に仕掛ける「債務の罠」を回避させる目的などのため、海外援助として使う。

・今回アフリカに拠出する4兆円も、この「外貨準備金」です。