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- プルメリア(恵まれた人)
- 22/08/09 01:51:55
全国でコロナ感染者の過去最多更新が続いている。特に子どもの感染が深刻だ。そんな中、7月22日にアメリカとカナダの研究チームが「子どものコロナ後遺症」に関する最新の調査を発表した。子どもは軽症で済むからと決して侮ってはいけないコロナの現実が明らかになってきた。
最近SNSでは、子どもがコロナに罹患し、その後になって体に異変が現れたという投稿が増えている。
「小学生、後遺症で髪の毛が抜け始めた。ほぼ寝たきり」
「息子は学校で倒れたらしい。本人はブレインフォグ中で断片的な記憶しかない」
「下の子(小学生)が先月コロナに罹患して、一か月以上経過して、咳・たん・全身倦怠感」
症状は深刻で、心配する親たち、不安を抱える子どもたちの様子が投稿に表れている。脱毛、ブレインフォグ、倦怠感などは“コロナ後遺症”の主な症状だ。これまで大人ばかりが注目されてきたが、最新の調査で子どもにも“コロナ後遺症”がでることが確認されてきている。
アメリカとカナダの研究チームが7月22日にアメリカ医師会が発行する雑誌『JAMA Network Open』に発表した最新調査によると「救急外来を受診した子どもで、陽性の子を90日間追跡調査したところ、コロナにかかった子で入院を要した子の9.8%、入院まで重症化しなかった子でも4.6%が長期後遺症を発症した」という。
実際に、コロナ後遺症の専門外来には変化が起きている。2020年から4000人以上のコロナ後遺症患者を診察するヒラハタクリニック・平畑光一院長は、子どもの感染者数と比例するように増加する子どものコロナ後遺症に危機感を持っているという。
ーー子どものコロナ後遺症は増えていると感じますか?
「最近やっぱり親御さんがお子さんを連れてこられるケースがすごく増えてきました。今後ですね、10代の方、あるいはもっと下の方々の後遺症というのが大きくクローズアップされてくることは間違いないと思います」
ーー子どもたちのコロナの症状は比較的軽いと言われていますよね。風邪と同じようなものと考えている人もいるようです。
「それはとんでもない“暴論”だと思いますね。風邪と同じだから大丈夫っていうのは、全く現実を見ていない人の言葉であって、実際に後遺症を見ている人間からすればとんでもない暴論、非常に恐ろしい言論だというふうに思います。
死亡者、重症者の数だけで見ればそう感じるかもしれませんが、実際には死亡も、重症化もしてないけど、後遺症で動けない子どもたちがたくさんいるわけです。なので、一人一人に光を当てて、どのぐらい後遺症で苦しんでるかというところまで目がいかないと、コロナを軽視する議論になりがちだと思います」
実際にヒラハタクリニックに通う子どもたちに話を聞くと、その症状は深刻だ。
女子小学生
「(倦怠感は)なんか…大きい岩が自分の体の上に乗っている感じ」
男子中学生
「頭が真っ白になっちゃって、何も考えられなくて、何で俺だけこうなっちゃったんだろうと、結構、精神的にもきつくて…」
ヒラハタクリニックでは、子どもの“コロナ後遺症”患者は、高校生が比較的多いという。ある程度自分の状況を理解し、言葉で表現できる年齢だ。そのことが診察につながる一歩になっている。
一方で、“コロナ後遺症”は自分の状況を言葉で表現できない幼い子どもたちにも起きている。平畑医師は、周囲の無理解が後遺症を悪化させているケースがあると警鐘を鳴らす。
ーー乳児や幼児にもコロナ後遺症はあるんでしょうか?
「あります。一番小さい子だと1歳児で相談にこられているケースがあります。幼稚園児や小学校低学年の方々も多く来られています。自分の不調をなかなか言葉でうまく表せない年代です」
ーーだとすると、親御さんはどのように後遺症に気づかれるんでしょうか?
「それまですごく元気だった子が突然外に行きたがらないとか、幼稚園、保育園、小学校から帰って元気に走り回ってるのが普通だったのに、だるそうにぐったりしてるとか、そういったことで気づかれる方が多いようですね。親御さんは、いかに言葉にできない子どもたちの不調を拾い上げていくかが非常に大事になってくると思います」
全文はこちら
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/114772?page=2
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