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- 22/07/30 13:24:57
学校での生理の学習といえば、一昔前は女子生徒だけが集められて仕組みや過ごし方について教えられるのが一般的だった。しかし今、その常識が少しずつ崩されようとしている。神奈川県藤沢市にある湘南学園では、高校2年生の有志生徒が「男子生徒向けの生理セミナー」を企画した。実際に生理用品に触れ、話を聞いた男子生徒たちにはどのような変化があったのか。本人たちを取材した。
プロジェクトのきっかけは、日常で感じる「ジェンダーの壁」
「男子生徒向けの生理セミナー」を企画した、湘南学園の「Over the rainbow project(ジェンダーを考えるプロジェクト)」は、同学園の高校2年生が中心となって立ち上げたプロジェクト。今回は、プロジェクトの中心メンバーとなる生徒11名と担当教員の奈良先生に話をお聞きすることができた。
――「Over the rainbow project」は、生徒の皆さんが主体となって発足したとお聞きしました。そのきっかけは?
女子生徒A「LGBTQ+に対する偏見が、社会にまだまだ根強くあることに気付いたことがきっかけです。そこから当事者の方々が生きやすい社会になるきっかけになることをしたいと考え、このプロジェクトを立ち上げました」
――LGBTQ+に対する問題意識からスタートしたんですね。
女子生徒A「はい。LGBTQ+やジェンダーギャップについて悩んでいる当事者は湘南学園にもいると思うので、まずは学校内で活動をしたいと思い、その仲間を集いました。
そこでみんなとジェンダーについて広く話し合っているうちに、まずは生理について女子はもちろん、男子も学べる場を作ったらどうかということになり、今回の生理セミナーを企画しました」
――女子だけではなく、男子も学べる生理セミナーはとても珍しいですよね。
女子生徒A「そうかもしれません。当日はサニタリーショーツブランドを展開する『Be-A Japan』の方をお招きして、生理についてお話いただきました。
このセミナーは強制参加ではなく有志の生徒を募っての開催だったので、誰も来なかったらどうしようという不安はありました。けれど、実際には教室がいっぱいになるほどの男子が来てくれました。多くの男子が生理について関心をもって参加してくれたのは、とても嬉しかったですね」
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