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- クロッカス(天真爛漫)
- 22/07/08 04:38:48
新型コロナを発症した人は、2型糖尿病の発症リスクが高いことが、ドイツ糖尿病研究センター(DZD)などの調査で明らかになった。研究成果は、欧州糖尿病学会(EASD)が刊行する医学誌「Diabetologia」に発表された。
研究によると、人間の膵臓も新型コロナウイルスの標的になる可能性がある。膵臓のβ細胞から分泌されるホルモンであるインスリンは、糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きをする。
β細胞内で合成されるインスリンは、分泌顆粒のなかに蓄えられる過程で、インスリンの前駆体であるプロインスリンから成熟したインスリンになる。そして血糖値の上昇に応じて、インスリン顆粒は細胞膜へ輸送され、インスリンを放出する。
研究グループによると、新型コロナに感染すると、膵臓のβ細胞のインスリン分泌顆粒の数が減少し、グルコース刺激によるインスリン分泌に障害が起こることが観察されている。
さらに、感染から回復した後にも、糖尿病にかかったことのない人が、インスリン抵抗性を発症し、血糖値が上昇することがある。インスリン抵抗性は、筋肉・脂肪細胞・肝臓などでのインスリンに対する感受性が低下し、インスリンの血糖を下げる働きが十分に発揮されない状態だ。
新型コロナの感染は、「サイトカイン」と呼ばれる、炎症を誘発するシグナル伝達物質の放出につながる可能性がある。サイトカインは、細胞から生産・分泌されるタンパク質で、体の健康維持に必要な免疫を機能させるために重要な役割を担っている。
サイトカインに放出による免疫の活性化は、新型コロナ感染後の数ヵ月間持続し、インスリンの働きが損なわれる可能性がある。
新型コロナを発症した患者は、2型糖尿病の発症リスクが高いことが、ドイツ糖尿病研究センターなどの大規模な調査で明らかになった。
研究は、ドイツ全土の1,171人の医師が参加して行われた。3万5,865人が新型コロナと診断され、解析した結果、新型コロナを発症した患者は、2型糖尿病を発症する割合が28%高いことが明らかになった。
「倦怠感、頻尿などの警告となる兆候や症状に注意することをお勧めします。喉の渇きや頻尿などの糖尿病の症状がある場合は、すぐに検査を受けるべきです」と、研究者は注意を促している。
https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2022/011024.php
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