- なんでも
- タイム(勇気ある行動)
- 22/07/05 18:57:34
大阪府富田林市の自宅で小野優陽(ゆうは)ちゃん(2)が半日近く放置され、熱中症で死亡した事件で、保護責任者遺棄容疑で逮捕された祖母らが、家族から「優陽が息をしていない」と連絡を受けた後、1時間以上も消防などに通報していなかったことが5日、捜査関係者への取材で分かった。優陽ちゃんは四方に板を張った乳幼児用の柵内に閉じ込められた末に脱水症状を起こして死亡しており、大阪府警は祖母らが虐待の発覚を恐れ、すぐに通報しなかったとみて調べている。
府警によると、祖母の小野真由美(46)と内縁の夫、桃田貴徳(50)の両容疑者は6月29日午前5時ごろ、小野容疑者の五男(5)を連れて自宅を出て、大阪市此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に遊びに行ったと説明。四男(15)が午後4時ごろに帰宅するまで約11時間、優陽ちゃんは柵内に放置されていた。柵の四方に板を張って金具で固定するなどの細工が施されており、飲食物は置かれていなかった。
捜査関係者によると、四男は4時過ぎに「優陽がおかしい。息をしていない」と、USJにいた小野容疑者に電話で連絡。両容疑者から「水をかけて体を冷やして」と指示され、四男は風呂場で水をかけたとみられる。約1時間15分後、慌てて自宅に戻った桃田容疑者が119番したという。
優陽ちゃんは熱中症で29日昼ごろに死亡したとみられる。両容疑者はクーラーと扇風機をつけ、窓を開けて外出したと説明。捜査員が現場に駆け付けた際のエアコンの設定温度は28度で四男も「クーラーはついていた」と説明したが、かなり暑い状態になっていたという。両容疑者らの説明は裏付けの取れない部分もあり、府警は当時の状況を慎重に調べている。
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