インドを襲う記録的な熱波、週末にかけて一層過酷に 3月も122年ぶりの猛暑

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  • ボンベイ
  • 22/04/29 17:10:21

(CNN) インドに例年より1カ月も早く、熱波が到来した。最高気温は38度に達する記録的な猛暑を観測。週末にかけては一層の暑さが予想されている。

28日のインドの予想最高気温の分布。37度を超える地域は赤色

インド北部から北西部、パキスタンにかけての一帯では、今週後半から週末にかけ、最高気温が平年を5~8度上回る猛暑となる見通し。

気象専門家のスコット・ダンカン氏は、世界の人口の10%に当たる10億人以上が過酷な熱波の影響を受けると予想する。

ニューデリーを含むこの地域の気温は、40度台半ばから後半に達する可能性もある。

多くの地域では、夜間も最低気温が30度を下回らない暑さが続く見通し。

夜になっても気温が下がらない日が続けば、身体が日中の暑さから回復する能力が妨げられ、死につながることもある。

インドではエアコンのない世帯が大部分を占める。特に高齢者にとっては命にかかわりかねない状況だ。

同国バルメルの26日の最高気温は45.1度を記録。気象専門家によると、同じ日にパキスタンの測候所では、北半球の観測史上最高と並ぶ47度を観測した。

インドでは3月から4月にかけ、気温が平年を上回る日が続いていた。

インド気象庁によると、インド全体の今年3月の平均最高気温は、過去122年で最も高かった。

3月の最高気温は平均で33.10度となり、これまでの最高だった2010年の33.09度を上回った。

科学環境センター(CSE)によると、インドの15州と連邦直轄領は3月11日以来、熱波に見舞われていた。特にラジャスタン州とマディヤプラデシュ州はこの期間中、それぞれ25回の熱波と猛暑日を観測した。

米メリーランド大学の専門家によれば、太平洋で発生しているラニーニャ現象に関連した気圧配置が予想よりも長く続き、北極圏からの暖流が加わって熱波を引き起こしている。ラニーニャがこの春から夏にかけてインドに与えている影響は予想外だったと専門家は指摘する。

インドの4月から5月にかけてのモンスーン前の季節は例年、1年で最も気温が高くなる。

モンスーンの季節が到来すれば雨が降って気温も下がる。インドは通常、6月初旬に南部からモンスーンの季節に入る。しかし現在、最悪の熱波に見舞われているインド北部に到達するのは約1カ月後になる見通し。

IMDの予想では、モンスーンに入れば平年の99%の降雨が期待できる。

米マサチューセッツ工科大学(MIT)の専門家は、気候変動の影響で、インドの熱波は今後ますます過酷になるとの見通しを示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfb28386d983acd929eab856e0b1043ca708ff2e

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