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北里大の中山哲夫特任教授(臨床ウイルス学)は「対象は高齢者や基礎疾患があるなど重症化リスクが高い人に限るべきだ」と強調する。中山氏によると、体内では感染やワクチン接種による「免疫の記憶」を基に、免疫細胞がウイルスに感染した細胞を破壊する「細胞性免疫」が誘導される。接種は記憶をつくり重症化を防ぐのが目的だ。コロナワクチンの場合、記憶は1、2回目の接種でつくられ、3回目は記憶を呼び戻す意義がある。
中山氏は「3回の接種で免疫効果は十分だ」とした上で「4回目は重症化しやすい高齢者らには効果があるが、50代以下には不要では」と指摘。3回目接種率が約4割にとどまるとして「まずは若い人たちの3回目接種を優先した方がいい。それが進まないと『第6波』の残り火が消えず、感染が再拡大する恐れがある」と話している。
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