- ニュース全般
- ミニチュアピンシャー
- 22/03/28 11:16:12
思春期(18歳以下)女性アスリートの尿失禁有病率は48.58%
2021.03.16
尿失禁の有病率は18.2~80%の範囲で、平均48.58%
思春期女性の尿失禁の有病率は、18.2~80%の範囲であり、平均有病率は48.58%だった。
報告された競技種目別にみると、トランポリンの有病率が最も高く80%、それに縄跳びが75%、サッカー62.8%と続いた。反対に新体操は有病率が低く、31.8%と報告されていた。
治療手段である骨盤底筋トレーニングの認知度が低いことが明らかに
女性の尿失禁の原因の多くを占める腹圧性尿失禁に対する治療として、骨盤底筋トレーニングが推奨されている。
9件の研究のうち2件では、この骨盤底筋トレーニングの認知度を調査していた。その結果、思春期女性アスリートの間では、骨盤底筋トレーニングの認知度が低いことが明らかになった。具体的には調査対象の69~90%が、「骨盤底筋トレーニングを聞いたことがない」と回答していた。
また、別の1件の研究からは、思春期の女性アスリートの大半(87%)は、尿失禁の症状をコーチに相談することはないというデータが報告されていた。
思春期女性アスリートの尿失禁についての認知向上が必要
著者らは本研究について、解析対象となった研究やそれらに含まれる調査対象者数が十分とは言えないことを限界点として挙げている。その上で、「運動やスポーツ中の尿失禁は、若い女性アスリートにとって懸念事項の一つだ。我々の研究結果から、思春期女性アスリートの尿失禁有病率は48.8%と示された。この高い有病率を考慮すると、女性アスリートが尿失禁を経験する前に早期教育を行い、予防策を実施する努力が必要とされる」と結論付けている。
また、考察として、「人生の早い段階でスポーツに接することにメリットがあることは、十分に明らかになっている」ものの、「人生の早い段階での尿失禁の存在は、人生の後半での尿失禁の強力な予測因子である」とし、「骨盤底機能障害に関する知識を向上させる必要がある」と述べている。加えて、思春期女性アスリートの尿失禁の病態生理学的研究の必要性を強調している。
https://sndj-web.jp/news/001233.php
- 0 いいね