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- 22/03/16 00:16:47
外国人労働者の「日本離れ」が始まっている…
「危機感を共有している人は国民の3割いないんじゃないかという気がしています」と話す相場英雄さん
日本はいい国で相当稼げると、ほとんど詐欺のような情報をブローカーに吹き込まれて技能実習生は来ているわけですよ。日本は、手数料や渡航費用を借金してまで来る価値のある国なのか。そこが僕は一番、問題意識としてあります」
『アンダークラス』に登場するベトナム人技能実習生の女性はこう言っている。「日本はずっと給料が下がり続けている」「日本は貧乏人ばかりの国だよ」と。
「日本から帰国したシンガポール人の友人から、奥さんと近くのホテルでランチをすると一人1万5000円ほどになると聞きました。日本企業のシンガポール駐在員が昔はメイドさんを雇えていたのが、今は若い社員が赴任すると実家から仕送りしてもらわないといけないくらい物価が高いそうです。
ニューヨークだと、ラーメン1杯が2500円。ラーメンを特盛にしてビールを1杯飲んだら、下手すると5000円超えますよ。それが世界の物価水準です。要するに、国全体の経済が成長しているので給料も上がっている。アメリカの平均賃金は20年、30年でほぼ倍増しています。
日本はほとんど変わっていません。むしろ、日本人の給料は減っています。貧しくなっているんです」
しかし当の日本人が「日本は貧乏な国になっている」と自覚しているかどうか……。
「早朝に犬の散歩をするとウーバーイーツの配達バッグを背負った若い子が突っ伏して寝ている姿をよく目にしますが、彼らもアマゾンの配達を請け負う個人ドライバーも、いわゆる日雇いです。配達が1件もなければ、その日の収入がないという生活を送っている。
今は正社員が減って4割が非正規です。飲食業や旅客サービス業では、非正規から先に解雇や雇止めにあっている。その人たちが今度は、単発の仕事を請け負う日雇いのギグワーカーになっているわけです。
相当まずいと思いますよ、この国は。『そろそろやばいよね』と気づいている人ももちろんいるでしょう。でも僕の感触だと、危機感を共有している人は国民の3割いないんじゃないかという気がしています
カナダに留学しているせがれには、日本は成長しない国だし賃金も安いから帰ってくるなと言っています
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