- ニュース全般
- 人面犬
- 22/03/11 08:38:09
ドイツ、ロシアからのエネルギー輸入擁護 代替には時間
2022年3月8日 0:25
【ベルリン=石川潤】ドイツのショルツ首相は7日、ロシアからのエネルギー輸入が当面必要だとする声明を公表した。声明では「欧州が意識的にロシアからのエネルギー調達を制裁の例外にした」と指摘。欧州のエネルギー供給について「現時点ではほかの方法で確保することができない」とした。禁輸を求める内外の議論をけん制した形だ。
ショルツ氏はドイツ政府が欧州連合(EU)のパートナーとともに、ロシアからのエネルギーの代わりを確保するために全力で取り組んでいると述べた。ただ、これは「今日明日でできることではない」とも強調した。
ブリンケン米国務長官が6日、米CNNのインタビューで、ロシアからの原油輸入を禁止する可能性について欧州の同盟国・有志国と協議していると発言していた。7日の金融市場では供給不足への警戒から、原油や天然ガスの価格が大きく上昇していた。
欧州にとってロシアからのエネルギーは経済の生命線だ。米欧は国際決済網である国際銀行間通信協会(SWIFT)からロシアの大手銀行を排除したが、エネルギー分野への配慮から一部の銀行を対象外としていた。
ドイツは国内初の液化天然ガス(LNG)輸入ターミナルの建設を発表するなど、エネルギーの脱ロシア依存に動いている。2022年末に廃止する予定の原子力発電の稼働延長や、早ければ30年に廃止する石炭火力発電の活用なども議論が進んでいる。ただ、ロシア依存を抜け出すにはかなり時間がかかるとの指摘が多い。
写真…ドイツのショルツ首相(7日、ベルリン)=AP
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR07CDL0X00C22A3000000/
- 0 いいね