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- 22/02/13 14:34:17
2022年2月
[画像] 娘にわいせつ「さわやかな父」が重ねた体罰、教育虐待、妻へのDV…反省も謝罪もなく
弁護人席に座る2人の男性。両名とも弁護人かと思いきや、傍聴席から見て手前の男性は保釈されていた被告人だった。そんな勘違いをしてしまうほど、いわゆる普通の社会人に見える。サラサラの髪の毛に紺色のマスク。長身にスーツがよく似合う。
しかしそんな爽やかな雰囲気をまとう被告人から繰り出されるのは、全く爽やかではない、自分本位な、家族に対する横暴な振る舞いの数々だった。(ライター・高橋ユキ)
●体罰を加えていた
義理の娘・Bさんに対する傷害と監護者わいせつの罪で起訴されていた被告人の公判は、千葉地裁で2021年11月まで続いていた。子である被害者のプライバシーに影響が及ぶ恐れがあることから、監護者による性犯罪は、被告人の氏名や住所が明かされない。開廷表の被告人名は空欄となる。
被告人は2018年5月、当時中学1年生だったBさんに対して暴力を振るったという傷害罪と、翌年1月~2月、Bさんの部屋に忍び込んだ上、性的暴行を加えたとして、監護者わいせつ罪に問われていた。傷害罪については認め、監護者わいせつ罪については否認していた。
2021年の梅雨から夏にかけて行われた被告人質問によると、被告人は元妻との結婚後、2012年の3月にBさんと養子縁組をした。
ところがBさんが小学校3年生になってから、ゲンコツなどで叩くなどの体罰を加えるようになる。被告人によれば、Bさんが小学校6年生になるころには、彼女の生活態度に対して不満を抱いていたようだ。
「門限を守らなくなり、些細なことで嘘をつくようになった。遊びに行く場所も嘘をつく。Bの携帯電話にGPSをつけていた、それで分かったり、また私自身が、約束していた場所と違うところからBが帰ってくるのを見た」
●携帯電話を破壊したのは「彼氏と不適切なやりとり」
この頃から、被告人はBさんに男友達ができたことを、非常に気にしており、それが原因で、Bさんの携帯電話を破壊した。
「小学校6年生の終わりごろ、私がBの携帯を確認して、メールを見ると、彼氏と不適切なやりとりをしていた。それに激怒……もう二度と連絡を取らないという約束で携帯電話を返したが、言うことを聞かず連絡を取り合っていたので目の前で携帯電話を折りました」
また同時期に、Bさんにはタブレット学習をさせていたが「やってなかった。お金を払ってるのに無駄にしてることに腹が立って、次のテストまではこういうことは許さんぞと、正座をさせて勉強を見ることがあった」ともいう。
マンツーマンの勉強は夜中の2時に及ぶこともあり、長時間の勉強に耐えられなくなるBさんをゲンコツで殴りながら、机に向かわせていた。
束縛にも近い監視と、暴力で支配していたのはBさんだけではない。元妻に対してもたびたび暴力を振るっており、元妻はBさんや、その下の弟を連れ、実家に避難し別居状態となることもあった。元妻への暴力は壮絶で、警察も複数回、出動する騒ぎに発展している。
「別居前には、まず怒鳴り散らして、首を絞めて持ち上げた。別居後にも電話で口論となり、妻に『ぶっ殺してやる』と大声で叫んだら、妻が警察に連絡して警察が私の自宅に来ました。精神病院に連れて行かれ、事情聴取をされて終わりました」
●旅行を断られ「大声で怒鳴りました」
Bさんに対する傷害罪の内容も、こうした瞬間湯沸かし器のような被告人のパーソナリティが大いに影響していた。
別居から再び家族で暮らすようになったため、ゴールデンウィークに旅行に行こうと被告人が提案したのだ。ところが「『Bも行くからね』と伝えたら『大丈夫』と言っていたので計画したのに、前日になって『部活もあるし、宿題もしてない』と聞いて激昂……」したのだという。
「まず、リビングで私に言い訳し始めて、嘘をつく態度を取ってきたので大声で怒鳴りました。Bは2階の部屋に駆け上がったので私も後を追い、部屋で暴力を振るいました。正座しろと言ったのにしなかったので、髪の毛を引っ張りました。Bはどっちかというと黙ることが多かったです。
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