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- 22/02/12 21:11:43
沖縄県宮古島市の陸上自衛隊宮古島駐屯地の隊員宿舎の自宅で当時5歳と3歳の息子2人を殺害したとして、殺人罪に問われた母親(40)の裁判員裁判が8日午前、那覇地裁で始まった。被告は殺害した事実を認めたが、弁護側は「心神喪失の状態にあったので、責任能力がない」として無罪を主張した。検察側は「心神耗弱にとどまる」としており、責任能力の有無が争点となる。
検察側は冒頭陳述で、被告が育児に悩む中、コロナ禍の自粛生活で2人と過ごすうちに将来を悲観し、無理心中を考えるようになったなどと指摘。犯行時について精神障害の影響は認めながらも、「一定程度は被告の意志判断に基づくものが残されていた。心神耗弱にとどまる」とした。
弁護側は、息子が新型コロナの濃厚接触者となり、夫が出張で、子ども2人と自粛生活をする中で抑うつ障害を発症したと説明。自身も感染したと思い込むなど症状が悪化し「3人で死ぬしか無い」という思いにとらわれたとし、「被告は善悪の判断に従って行動を制御する能力は無かった」などと主張した。
起訴状によると、被告は2021年2月7日、自宅で殺意を持って当時5歳だった長男の首をベルトで、3歳の次男の首を洗濯ロープで絞め付けて窒息死させ、殺害したとされる。
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