肺炎発症し酸素飽和度が低下した高齢者でも『不搬送』という場合も…病床ひっ迫の大阪

匿名

名古屋市営地下鉄東山線

22/02/12 00:14:22

 新型コロナウイルスの感染拡大で自宅療養者の数が膨れ上がっています。特に高齢の自宅療養者の中には、症状が悪化して入院が必要と判断されるケースが増えていますが、救急車が一度来たのに結局搬送されないという事態も起きています。

 第6波の猛威が収まらない中、自宅療養者が2月10日時点で5万1849人となっている大阪府。高齢者の割合が増える中、深刻な状況も出てきています。自宅療養者の往診やオンライン診療を行っている医療チーム「KISA2隊」の小林正宜医師(39)は現在、1日に8件前後の往診を行っていますが、自宅療養中に症状が悪化して入院が必要だと判断するケースが毎日出ているといいます。

 (訪問医療チーム「KISA2隊」 小林正宜医師)
 「重症化リスクが高い高齢の方の自宅療養者が増えてきたことで、(療養中に)酸素飽和度が低下する事例が多くなっていまして、入院適用になる患者さんが多くなってきました。(酸素投与が必要な)中等症2までに至るケースを見受けることが多くなってきました」

 しかし医療チームが「入院が必要な状況」と判断しても病院に搬送されない「不搬送」のケースが増えてきています。

 大阪市内に住むある高齢夫婦は、2人とも新型コロナウイルスに感染して、医療チームが1月31日に往診。70代の妻は軽症で、重症化を防ぐための点滴薬「ゼビュディ」を投与できましたが、80代の夫は肺炎を発症して酸素飽和度が93%を下回っていました。中等症2に該当するレベルです。入院フォローアップセンターに連絡して、救急車が自宅に来ましたが…。

 (小林正宜医師)
 「入院の手配をしたんですが、救急車が来た時にたまたま酸素飽和度が94%以上だったことで、不搬送となっています」

 酸素飽和度が93%より高い場合は中等症1に該当するため、救急隊が“入院は必要ではない”という判断に切り替えたのです。しかし翌日の2月1日も医師が往診すると酸素飽和度が90%前後にまで著しく低下していました。

 【2月1日の往診の様子】
    (夫)「きょうはちょっと頭がきのうより痛いなと思って」
 (小林医師)「だいぶ低いんですわ酸素飽和度が。この値やったら早く入院したほうがいいので。ご主人の年齢とこの酸素飽和度の値から、場合によっては命に関わってくる可能性もあるので、早めに動いていきますね」
    (夫)「はよ入院させてほしいと言っているねんけど、なかなか…」

 小林医師は再度フォローアップセンターに連絡して搬送を要請。夫はこの日の夜にようやく搬送され、2月11日現在も入院中です。

 2月10日時点の大阪府の軽症・中等症病床の運用率は85.9%で、病床のひっ迫も終わりが見えない中で、こうしたケースはおそらく今後も続くと小林医師は危機感を募らせています。

 (小林正宜医師)
 「ベッドはかなり一杯という状況ですので、ご自宅で酸素飽和度が低下しても、入院がすぐにはできないという状況が考えられますので。それらに対して我々のような医療機関が在宅での療養を守っていく必要があるかと思います」
https://news.yahoo.co.jp/articles/91b88028f1c312697b7b994d209790aa30b8a0fc

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