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- 22/02/10 21:41:09
薬局で異常事態…薬が足りない! 一時的に診療をストップせざるを得ないケースも
2/10(木) 19:33 Yahoo!ニュース
処方箋を持って薬局を訪れても、一部の薬が手に入らないという異常事態が起きています。一体、何が起きているのでしょうか?
取材に訪れたのは鳥取県日吉津村にある調剤薬局。中には「不足」と書かれた付箋が貼られていました。
ヒエズ調剤薬局 長尾慎彦 薬剤師
「カンデサルタン、こちらのような血圧の薬、グラクティブ、糖尿病の薬などの薬剤が一番品薄となっています」
実はいま、様々なジェネリック医薬品が供給不足になっているんです。
ヒエズ調剤薬局 長尾慎彦 薬剤師
「生活習慣病といわれる高血圧・高脂血症・糖尿病の薬は、約8割がすでにジェネリック医薬品に切り替わっています。これらの市場をおさえている薬が無くなってくるので、それなりに品目ごとに影響が出ています」
厚生労働省によりますと、公的医療保険の対象となる医薬品3000品目以上が品薄状態にあるということです。
去年2月から11月までの間、ジェネリック医薬品を製造する7社が行政処分を受けたため、医薬品の生産が滞っていることが背景にあります。
そして、薬不足の影響は医療現場にも及んでいます。
武本クリニック 武本祐 院長
「禁煙指導で使用する薬剤が、全く処方できない状況になっているので、禁煙指導に関しては、一時的に診療をストップせざるを得ない状況です」
逆流性食道炎や胃潰瘍で使う、いわゆる「胃薬」にも不足しているものがあり、ほぼ同等の効果がある薬に変更して対応していると言います。
そして、これからの時期に懸念されるのが、花粉症の薬です。
武本クリニック 武本祐 院長
「抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の需要が大幅に拡大すると思うので、そのあたりの供給が懸念されます」
ジェネリック医薬品の不足はいつまで続くのでしょうか?
ヒエズ調剤薬局 長尾慎彦 薬剤師
「ここが私の一番つらいところですが、今のところいつ安定した供給ができるかは時期が分かりません。一説には、2~3年、または5年という説も出ています」
先発医薬品には供給が安定しているものがあるほか、処方箋の必要がない市販薬については影響がないということで、かかりつけの医師や薬局と相談の上、対応してほしいとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca4bf4857c148df000f04ccbfd34c78992833fd4
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