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- 22/01/30 15:22:35
千葉県内では24日、過去最多となる2760人の新型コロナウイルス感染と2人の死亡が発表された。新規感染者の最多更新は4日連続。死者のうち40代男性は自宅療養していて救急搬送され、死亡後にデルタ株感染疑いが判明した。県がゲノム解析して調べている。県など各自治体によると、県内の感染者は計12万1563人(死者1036人)となった。
県疾病対策課によると、死亡した40代男性は1月中旬に陽性と分かり、軽症と診断された。19日にはスマートフォンを利用した健康観察システム「マイハーシス」に、38度台の熱はあるが倦怠(けんたい)感はないと登録。保健所が20日、パルスオキシメーターを届けるために電話した際は連絡が取れなかった。21日午前に家族の要請で救急搬送され、搬送先で死亡が確認された。男性に基礎疾患は無く、ワクチンは未接種だったという。
もう1人の死者は90代以上の女性で、自宅療養中に呼吸していない状態で見つかり、救急搬送先で死亡が確認された。
同課などによると、野田市の保育所2カ所、市川市の千葉商科大と児童福祉施設2カ所、柏市の高校で新規クラスター(感染者集団)が確認された。
県衛生研究所が公開している新型コロナウイルスのゲノム解析結果によると、20日の調査結果に占めるオミクロン株の割合は92・9%、デルタ株の割合は7・1%だった。県内では1月上旬以降、オミクロン株への置き換わりがほぼ終わっているが、デルタ株の検出も依然続いている。県は当初から重症化しやすいデルタ株が潜んでいる状況を警戒していたが、新規感染者数の大幅な増加で対策が難しくなっている。
熊谷俊人知事は今月13日の定例記者会見で、オミクロン株が9割を占めるようになったとの見方を示した際、デルタ株の重症化リスクに言及し「デルタ株を見逃さない検査をしっかりやっていく」と発言。県は変異株の種類やワクチン接種歴の有無など重症化リスクを総合的に判断し、患者のリスクが高い場合は入院や、抗体カクテル療法などの手段がある宿泊療養施設を選択する考えを示していた。
しかし、その後に新規感染者が連日増加し、過去最多も更新。新規感染者の変異株の種類を調べるのは事実上不可能となり、軽症者が多いオミクロン株が前提の対応となっている。今回デルタ株感染疑いが分かった40代男性も、容体急変後の死亡を受けて変異株の種類を調べることになったという。
県疾病対策課は「感染者が多い現状ではデルタ株を特定して対応に当たるのは難しく、注意深く健康観察する必要がある」としている。【石川勝義】
https://mainichi.jp/articles/20220125/k00/00m/040/017000c
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