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- 22/01/06 03:34:12
ロンドンで「mochi」の人気急騰 アイス入りやもち粉ドーナツも…Tik Tokで若者から注目
https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/148525
お正月の食べ物の代表格と言えばお餅だが、日本から遠く離れた英国でも「mochi」への親しみが増している。新型コロナウイルス禍による今年初めのロックダウン(都市封鎖)中、新たな楽しみを求める若者の間で注目を集め、なじみが薄い食感が受けて人気が急上昇。アイス入りの餅やもち粉を使ったドーナツが楽しまれている。(ロンドン・藤沢有哉、写真も)
◆週末には行列も
「弾力性がある食感のお餅の中に、ちょっとかたいアイス。この組み合わせが大好きなの」
11月下旬、ロンドン中心部の大型商業施設。会社員タルーラ・イズレアルさん(19)が、菓子製造会社「リトル・ムーンズ」の店舗でアイス入り餅を買ってほほ笑んだ。球状の商品は一口大で、餅に覆われたアイスはココナツ味や抹茶味などさまざま。イズレアルさんの好物はマンゴー味だ。
男性店員(30)によると、同店では昨年、1日に約200〜300セットが売れたが、今年は800セットほどに急増。週末には行列ができることもあり、イズレアルさんは「動画投稿アプリで絶賛されたからよ」と人気急騰の理由を語った。
リトル・ムーンズによると、今年1月、同社のアイス入り餅を売っているスーパーを探して回るという動画を若い女性が「Tik Tok」に投稿した。当時の英国は生活必需品を扱う店舗以外は閉鎖され、厳しい外出制限の最中。退屈しのぎにまねする若者が続出した。購入者は商品をおいしそうにほお張る動画も投稿し、人気に火が付いた。
「ロックダウン生活に疲れた若者にとって、スーパー巡りはちょっとした冒険だった。商品を試す人が増え、ファンも増えた」と同社の広報担当者。英メディアによると、英国の食習慣ではアイス入り餅は他のおやつより低カロリーとみなされ、餅は健康志向の人たちからも注目を集めた。
◆日本からもち粉輸入
5月には同じロンドン中心部で、日本の食品類などを扱う店舗ジャパン・センター内に「Mochi Bar」がオープンした。今年は運営会社の創設45周年で、東京五輪・パラリンピックもあったため、日本の伝統的な食べ物の餅を扱う新事業を企画。店舗入り口近くの一角に大福や餅入りクッキーなどが並び、もち粉を使ったドーナツが人気だ。使うもち粉は日本から輸入している。
マーケティング責任者ピーター・カウィさんは「ネット社会の今、若者は食事やファッションの分野でいつも新たな流行を探し、自分も体験しようとしている」と餅の人気が生じた背景を分析。ただ、流行の移り変わりは早いため、高い人気の維持には「季節に合わせた限定商品の開発など、売り手は進化を続ける必要がある」と語った。
(東京新聞)
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