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- 21/12/02 02:48:40
千葉県八街市で6月、児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷した事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)に問われた元運転手梅沢洋(ひろし)被告(61)の第3回公判が1日、千葉地裁(金子大作裁判長)であった。検察側の被告人質問で、梅沢被告は飲酒運転について「自分は大丈夫だという気持ちがあった」と弁明。被害者家族の代理人弁護士による質問では、反省の態度について厳しく追及されると、答えに窮する場面も見られた。
梅沢被告によると、常習的に飲酒運転をするようになったのは昨年2月頃から。夜通し飲んで、そのまま仕事に行ったことがきっかけだったという。事故当日、千葉市の幕張パーキングエリア(PA)で、昼食に焼酎をかけた後、飲み干したことについて「安易に飲んでしまった」と述べた。
飲酒運転を続けた理由を問われると、「飲みたかったからとしか言えない」「甘っちょろい考えでやってました」と答えた。その言葉を聞いた遺族らが座る席から、何かをたたく音や涙声が響いた。
検察官の後、遺族らの代理人弁護士たちが次々と質問を浴びせた。「被害者側に謝罪の気持ちが伝わっていると思っているか」「何をしたか本当に分かっているのか」
前回公判で「ごめんなさいという言葉しか出てこない」と述べた梅沢被告。この日も、「子どもたちの夢を奪い去った。本当に申し訳ない」と語った。児童5人の学年や様子を問われると、「一人ずつと言われると困ります」と答えた。
最後に金子裁判長が「被害者の弁護士たちが一人一人の子どもについて質問をした。どうしてこういう質問が来るか分かりますか」と尋ねた。梅沢被告が言葉を濁すと、金子裁判長は「よく考えてみてください」と諭した。
閉廷後、被害者家族は「被告から真摯(しんし)な反省を感じることができず大変残念に思えてなりません」とのコメントを出した。次回の第4回公判は来年1月17日、論告や弁論が行われ、結審する予定。
https://news.yahoo.co.jp/articles/051c53371dc095ba4d8ff58eecef556efd5330cf
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