匿名の市民が1億円寄付 「困っている子どもたちの応援にひとり親家庭の受験生らに6万円配布へ

匿名

のと鉄道七尾線

21/11/16 20:49:46

市川市は16日、篤志家の市民から1億円の寄付を受けたことを明らかにした。この市民は将来を担う子どもたちのために使ってほしいと希望していることから、市は基金を創設し、困窮するひとり親家庭への生活支援として、受験生らに6万円ずつ配る意向。

 市によると、今春、市役所の窓口に「困っている子どもたちの応援に使ってもらいたい」と寄付の申し出があった。1億円は親族の遺産で、自身に関しては匿名を要望した。

 市は寄付金を活用して、これまでの福祉基金とは別に「こどもたちの未来支援基金」を立ち上げたい考え。児童扶養手当などを受けている、ひとり親家庭の中学3年生と高校3年生を対象に1人当たり6万円を贈る予定だ。新型コロナ禍で厳しい状況でも、未来を諦めないよう受験料など進学や就職の資金にしてもらうという。

 村越祐民市長は同日の定例記者会見で「大きな志をいただいた」と感謝の言葉を述べた上で、今後は企業などから同基金への寄付を募り、経済的な理由で海外留学が難しい子どもたちに最大1千万円を支援する事業の構想を開陳。「他市には事例がないような大規模事業をしたい。子どもたちの夢の後押しができるのではないか」と語った。

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