- 病気・健康
- 11/9(火) 7:00配信
- 21/11/09 14:40:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/05870ce19e7cb170b63592c2c398992a297a9447
藤井輝明さん、享年63歳。顔に大きな紫色のコブがあり、幼少期にいじめられた自らの経験を全国2500の学校で語ってきました。
彼の業績は、それだけではない。顔面に海綿状血管腫と呼ばれる紫色のコブがあった。顔にアザやキズなどの目立つ症状のある「ユニークフェイス」の当事者だ。彼は、幼少期にいじめられた体験を、約2500の学校で語ってきたユニークフェイスの講演者でもあった。
私もまた藤井さんと同様、顔面に単純性血管腫と呼ばれる赤アザがある。彼とともに、外見差別をなくすために活動をした時期がある。
私の質問に対し、藤井さんはこう語った。
「地域でも学校でも、いじめにあったことがないんです。暴力をふるわれたこともありません」
それは、意外な答えだった。
しかし、その後、藤井さんは自著『運命の顔』(草思社)などで、幼少期に壮絶ないじめにあった、と書いた。
学校の行き帰りには、いつもいじめっ子たちが待ち伏せされて囲まれたなあ。
「バケモノ」っていわれたのは、そうだ、小学校の入学式からだ。
人にジロジロ見られ出したのは、幼稚園のときからだったような気がする。
――『運命の顔』(8ページ)
この記述を読んだときに「藤井さん、やっと本当のことを語り出したな」と思った。『運命の顔』が刊行されたのは2003年。藤井さんは当時46歳だった。
ある大手企業で採用を担当する幹部は、藤井さんにこう言った。
「うちはサービス業だ。キミの化け物みたいな顔では、フロントに置いていくわけにいかない。成績もよいし申し分ないんだけれど・・・それより公務員試験を受けたらどうですか」
――『顔面漂流記―アザをもつジャーナリスト』(石井政之著 かもがわ出版・90ページ)
失意のときに、たまたま聴講した医療講演会で、ひとりの形成外科医と出会う。藤井さんの血管腫をみて「治療させて欲しい」と提案しただけでなく「うちの病院で働かないか」と励ました。運命の出会いである。医療の世界に飛び込んでいった。
自らのことを語らなかった藤井さん
私は、自らの差別体験や藤井さんら当事者から聞いた話をまとめた著書『顔面漂流記』を1999年に発表した。
同時に、自助グループ「ユニークフェイス」(2002年NPO法人化)を旗揚げした。そのときには岐阜の短期大学に赴任していた藤井さんに、名古屋支部のまとめ役をお願いした。しかし、運営の進め方で意見の違いが出てきて、藤井さんがNPOから離れていった。
その後、藤井さんは当事者の呼称として「容貌障害」を提唱し、全国の学校を巡り自らの体験を語り出した。
大学教授になれるだけの知性と実績、そして笑顔と低姿勢、それがユニークフェイス当事者である藤井さんのサバイバル戦略だったのだ。
藤井輝明とはどういう人物だったのだろうか。
40代で当事者としてその差別体験をカミングアウト。その後、ひとりで始めた「ふれあいタッチ授業」は好評で、全国で約2500の学校、団体で講演した。
授業の前には、私の顔を見て「気持ちが悪い」と言っていた子どもたちが、私の体験を聴き、最後に血管腫をさわったとき、「あたたかい、ふわふわしている」と歓声を上げた。
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https://go-tiu.com/
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●全国「にんしんSOS相談窓口」一覧
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https://www.enomoto-clinic.jp/
●DV・モラハラ加害者
GADHA※えいなか主宰
https://www.gadha.jp/
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