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- 21/09/27 16:41:51
「メディアプラットフォーム」として、月間アクティブユーザー数6300万と大きな影響力を持っているWebサービス「note」。新型コロナウイルスの感染対策を巡り、「ワクチン」がタイトルに含まれるシェア数トップ100記事(今年上半期)の過半数を、根拠のない情報や誤った情報をもとワクチンを否定したり、不安を煽ったりするような記事が占めていることが、BuzzFeed Newsの調べでわかった。note側はこうした記事の一部を問題視し、流入を防ぐために検索エンジンに掲載されないような措置を加えているとみられるが、手を打つ基準は明らかにしていない。【BuzzFeed Japan/籏智 広太】
「コロナウイルスは存在しない」虚偽の“新聞記事”が拡散、日本でも。その実態は?
誰でも自由に文章や画像、音声、動画を投稿することができるプラットフォームとして、2014年からサービスを開始した「note」。
ここ数年で利用者が急増し、登録者数 は380万人(2021年3月末時点) で、月間アクティブユーザー数は6300万(2020年5月時点)となっている。
BuzzFeed Newsは、計測ツールBuzzSumoを使い、今年6月末までの上半期に公開された「note」の記事のうち、タイトルに「ワクチン」を含むシェア数上位100の記事を抽出し、調査した。
その結果、少なくとも58記事が、誤ったり、根拠不明だったりしている情報や、因果関係の認められていない有害事象を強調してワクチンを否定したり、不安を煽ったりする記事だった。
なかには医療者や公職者によるものもある。また、海外で拡散している根拠不明の情報を「翻訳」して転載しているコンテンツが多く見られるのも特徴だ。
誤った情報が記載されているにもかかわらず、数千の「いいね」がついている記事も複数確認されており、コメント欄でも議論が活発にされている。不確かな情報を拡散する起点となっているのは間違いないと言えるだろう。
実際、影響力の強いnoteはほかのSNSで拡散し、数千シェアされているものが複数あるほか、スクリーンショットがInstagram上で広がるなど、若い世代に影響を及ぼしていることも、BuzzFeed Newsの取材で明らかになっている。
BuzzFeed News調査では、「ワクチン」がタイトルに入るnoteの記事で、今年上半期のシェア数がトップだったのは、《ワクチンこそが感染源》という、4月に公開された記事だ。
兵庫県でクリニックを経営する内科医によるもので、FacebookとTwitterであわせて5700以上シェアされている。また、note上でも3800件以上のいいねを集めている。
これは、今年アップされたワクチン関連の日本語のテキストコンテンツ(メディア、行政、ポータルサイトのものをのぞく)で、5番目の拡散となっていた。
BuzzFeed Newsはこの記事に対し、コロナ問題に関する日米の専門家グループ「こびナビ」の協力を得てファクトチェックを行った。複数の専門家が、ワクチンが感染源になりうるという主張について「明らかに誤った情報」としている。
noteにはそのほかにもワクチンが「麻痺」や「心臓発作」の原因であるとする誤った情報が掲載されていた。
なお、この内科医による記事は、シェア数トップ10のうち、4つを占めている。
いずれも不確かな情報をもとにワクチンを疑問視したり、接種に反対する内容で、一定の影響力を持っているといえそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23eeeb0405a1d1a4c94221a28c1590162dd53435
1へ続く
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