急上昇
灰カス
8/21(土) 18:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ffd5da77b7d461e7546cbca06fc32ba5c7455d3
「まあ、エグいいじめでした。僕、幼稚園の終わりに病気になって、高熱が出て、髪が抜けたんです。髪も眉毛も、まつ毛も抜けました。病名はいまもわからないんですが。しばらく生えなくて、小3くらいで少し生えたかな。その後も円形脱毛症になり、今でも抜けます。当時は自分でも鏡を見て怖くなるような見た目でね、恰好のいじめの標的。毎日、壮絶でした。無視や暴力、トイレでも嫌がらせされたり、亡くなった人みたいに机の上に花瓶を置かれたり。教室に入っていくのが怖くてたまらなかった」
大人にも失望させられた、と燃え殻は続ける。
「中学年のころ合唱コンクールがあって、両親も見に来てました。舞台の上でアイウエオ順に並んだら、僕がちょうど真ん中になって。でも、幕が開く直前に担任が僕を一番後ろにして、段にも乗せなかったんですよ。外見が変なヤツが真ん中にいたら恥ずかしかったのか、僕に対する配慮なのか、よくわからない。とにかく僕は、見えない場所に置かれたんです。クラスメイトの足の間から、母親が僕を探してる姿が見えました。……なんだか、自分が生きていることが、申し訳なくて。みっともないな、申し訳ないな、僕に何ができるんだろう、何もないよなって。でもクラスメイトからしたら、僕がそこにいることは当たり前で」
「ある日、ガーッと追われて、誰もいない教室の掃除道具入れに逃げ込んだんですよ。でもバレて、『こん中入ってんじゃねぇか』って声がして、ガンガン蹴られた。その時、『これがタイムマシンで、どこか、知らない国へ飛んでいかないかな』って強く思ったんです。でも、その後どうなったか、まったく憶えてないんですよ、本当に。蹴られたりズボン脱がされたりしたのかもしれないけど、どうやって家に帰ったかも、憶えていない。嫌すぎて忘れているんだとは思うんですけど、大人になってそれをエッセイに書いた時、『ああ、そのタイムマシンで、ここに飛んだんだな』って思ったんです。想像力のようなものを、その時そこで養ったのかもしれない」
「想像力がなかったら、生きて来られなかった。このままだと死ぬわって、毎日思ってました。逆に誰かに危害を与えて、親に迷惑をかけるくらいなら、死んだ方がいいなって。当時、いじめられてることを隠してたんですけど、もう体もボコボコ、教科書もベリベリになってたから、すぐ母親にはバレちゃうんですよ。問い詰められて、つい『死にたい』って言っちゃったんですけど、表情を失くした母親が畳の上に包丁をダンッと置いて、『お母さん先に死ぬから、それで次はあんたが死になさい!』って言われて。いや僕、お母さんが死ぬのはいやだから、それなら生きる、って」
「これ、いじめを乗り越えたとか、そういういい話にしたいんじゃなくてね。原体験としてあって、それは全部昨日のことのように蘇るんです。夢に出てくるどころか、シャワーを浴びている時に思い出すこともあります。いじめた側はとっくに忘れてますよね。でも、いじめられた人間からすると、それはまだ1秒前くらいの出来事だったりするんですよ。今さら謝ってもらいたいとも思ってないけど、もしも今、ごめん悪かったって謝りに来られたとしても、許すのは、難しい。だって、それは1秒前だから。謝っても、許されないことってあると思うんです。いじめが原動力に、とかいうストーリーもあるのかもしれないけど、僕にとってはそうではなくて、本当にたまたま、耐えられただけ」
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*コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています
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No.3 主 主
21/08/21 23:14:12
「僕らの頃って、大学に行くか、そうでなければ専門学校か就職ってルートが決められていたけど、今はそこに、グラデーションがある気がする。選択肢が常にたくさんある。それこそSNSで何かを知ることも選択肢の一つ。急にルールを変えられたりすることもあると思うけど、『いろんな人が生きていて、それぞれに意見がある』ことを知っていることが重要なんじゃないかと思いますね。やることを一つに絞らなくても、自分の中で二本、三本掛け持っておくことが、備えになるんじゃないかな」
世の中、強い人だけが生き残るわけではない。いろんな人間が、それぞれのリズムで生きている。それを体現しているミュージシャンや作家の姿を垣間見ることで「生きていていいんだ」と思えた、と言う。順風満帆とはいえない自身の半生も、それを見た誰かの役に立つかもしれない。
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No.8