- なんでも
- ザブトン
- 21/08/20 18:36:29
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210715_1.html
独立行政法人国民生活センター
男児用水着のインナー生地を確認しましょう
-陰茎部の皮膚が挟まり、取れなくなることも-
男児用水着の中にはインナーにメッシュ生地を用いたものがありますが、医療機関ネットワ
ーク(注1)やPIO-NET(注2)には、「水着のインナーのメッシュ生地に、陰茎部の皮膚が挟まり取れ
なくなり病院へ搬送された」といった事例が寄せられており、昨年度も事故が発生しています。
【事例1】水着を着用してアスレチックで遊んだ。数時間後、水着が脱げず、よく見ると陰茎部
の皮膚が水着に挟まっていた
男児が家族とアスレチックに遊びに行き、いかだ遊びなどで水に濡れてしまうため、5時間
ほど水着を着ていた。着替えて帰ろうとしたところ、「挟まって取れない」と男児が言うので見
ると、水着のインナーのメッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まっていた。帰宅後に、挟まった部
分が水疱のようになり取れないため、挟まっているメッシュ部分を残して切り取り受診した。
陰茎先水疱あり、陰茎外傷。 (2018年6月発生、5歳男児)
【事例2】海水パンツを脱がそうとしたら痛みを訴え、陰茎部の皮膚の先が挟まって陰茎から出
血していた
海水浴のあと、男児の海水パンツを着替えさせようと、母が後ろから海水パンツを下ろすと、
男児が「痛い、痛い」と言った。見ると、インナーのメッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まれ陰
茎から出血していた。兄用に3年前に購入した海水パンツであるが、男児にはちょうど良いサ
イズであった。陰茎に皮下出血痕あり、陰茎挫創。 (2017年8月発生、3歳男児)
【事例3】海水パンツのインナーのメッシュ生地に陰茎部の皮膚が挟まり、海水パンツが脱げな
くなってしまった
海水浴に行ったときに、海水パンツのインナーのメッシュ生地に男児の陰茎部の皮膚が挟ま
り、海水パンツが脱げなくなってしまった。医療機関を受診し、後遺症は残らないが通院の必
要があると診断された。インターネットで調べてみたところ、10年ほど前に、別の製造事業者
の商品で同様の事故が起き回収していることが分かった。当該海水パンツも製造事業者が回収
するべきではないのか。 (2020年8月発生、6歳男児)
【事例4】3歳男児の水着を脱がそうとした際、陰茎部の皮膚がインナーのメッシュ生地に挟ま
りけがをした
海水浴場で遊んだあと、父親が、3歳男児の水着を脱がそうとした際、陰茎部の皮膚がイン
ナーのメッシュ生地に挟まりけがをした。診察した医師からは「切れているが傷は治る。」と言
われ、10日分の軟こうをもらった。子ども服の製造事業者には、子どものことをよく考えて子
ども服を作ってほしいということを伝えたい。 (2018年8月発生、3歳男児)
2010年に改訂された「子供用衣類の設計に関する安全対策ガイドライン」に陰茎部の皮膚が
挟まる事故を防止するため、水着のインナー素材にはメッシュ形状素材は用いないことが記載
されています。メッシュを使用していない商品が広く販売されるようになってきた一方、従来
からのメッシュを使用した商品も販売されています。また、インターネット通販により海外製
品が容易に手に入るようになりましたが、それらの製品は国内のガイドラインが順守されてお
らず、事故発生の一因となっています。
同様の事故を防ぐため、保護者は、メッシュを使用した水着を子どもに着用させないように
しましょう。メッシュ付きの水着を使用する場合、少なくとも穴が空いていることが直ぐに分
かるようなものは避けましょう。事業者においては、前述のガイドラインを順守し、メッシュ
を使用した水着を製造、販売しないことを強く望みます。
子どもたちは何も間違ったことをしていないのに痛い思いをしています。大人がさまざまな
工夫を継続し、子どもの事故を防がなくてはいけません
- 0 いいね