- ニュース全般
- スネ
- 21/08/10 22:38:23
2021年8月10日 15:11読売新聞オンライン
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、お盆の帰省・旅行シーズンが本格化している。政府や自治体は昨夏に続いて今夏も帰省旅行の自粛を呼びかけているが、ワクチン接種が進みつつある今夏は人の流れが活発になっている。専門家は「まだワクチンを打っていない人もおり、行動は慎重に」と呼びかけている。
■新幹線指定席の予約1割増
東京駅の新幹線ホームでは10日、朝早くから帰省や旅行で地方へ向かう人たちの姿が見られた。
「去年から自粛して帰省しなかったので、両親に1年以上会えてない。悩んだけど、帰ることにした」
東京都世田谷区の主婦(41)は、小学生2人の息子を連れて故郷の山口県下関市へ。ワクチン接種は予約もできていないが、実家の両親はワクチン2回の接種を終えた。息子たちと3人でPCR検査を受け、9日に陰性の結果が届いたため、帰省を決めたという。
主婦は「感染が急増して本当に迷ったけど、両親と話し合ったし、子供たちも『おじいちゃん、おばあちゃんに会いたい』ってずっと言っていた」と話し、のぞみに乗り込んだ。
JR各社によると、お盆期間(6~17日)の新幹線指定席の予約状況(7月19日時点)は例年に比べると大幅に少ないものの、昨年同期比では1割増という。
■都外への流出増加
西村経済再生相は9日、東京など6都府県の知事らとのテレビ会議で、「お盆を迎える中で大都市圏から地方に移動する人があると思うが、改めて帰省旅行を控えるよう呼びかけを徹底していければ」と述べた。
ただ、7~9日の3連休で、東京都内から都外に出る人は増加している。
携帯電話の位置情報から滞在人口を推計するNTTドコモの「モバイル空間統計」をもとに3連休中(各日午後3時台)の都外(46道府県)への流出を分析すると、昨年の3連休(昨年8月8~10日)に比べ、1・1倍に増えていた。
都内からの人の流出先として最も増加率が高かったのが宮崎県で、昨年の2倍に。愛媛県が1・9倍で、九州、四国地方への「帰省」の動きが昨夏より強まっていることがうかがえる。
一方、46道府県から都内への流入も、1年前の3連休より1・1倍に増えた。
- 0 いいね