- なんでも
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午後5時過ぎ。母親は帰りのバスを迎えたが、車内に冬生ちゃんの姿はなかった。
「うちの冬生は?」とたずねると、
職員は「冬生君来てませんよ」
慌てて走って園に着くと、病院に搬送されたと伝えられた。
園長は「冬生君が寝ていたから気づかなかった。ごめんね」と話したという。
その時点では、何か具合が悪い程度かと思った。
だが、病院で医師と看護師から「亡くなった」と伝えられた。
いつも笑顔で「ママ」と駆け寄り、夜は母親と同じベッドで寝ていた。週末には水族館に行く約束をしていた。
「周りを明るくしてくれる活発な子。いてくれるだけで幸せでした」
来春、小学生になるのが楽しみで、「サッカーをしたい」と話していたという。
「バスの中で苦しい思いをしていたのか。なんでバスから降ろさなかったのか。今日いないのが信じられない。うちの子だけ、なんで」とおえつした。- 0
21/07/30 21:50:09